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東京パラ「楽しんだもの勝ち」上地結衣

2021年8月13日 20:21
東京パラ「楽しんだもの勝ち」上地結衣

今月24日に開幕する東京パラリンピックの車いすテニス日本代表の上地結衣選手が13日、オンラインでの取材に応じ、「東京大会に向けてはシングルスでの金メダルを一番の目標として戦っていきたい」と話しました。

上地選手はロンドンから3大会連続でパラリンピックに出場しており、前回のリオ大会ではシングルスで銅メダルを獲得しています。「5年たったいまでも悔しかった気持ちは鮮明に覚えているので、今回は欲張りだが、自分がやってきた内容を出せたという試合をやりきって、その結果が金メダルだったらいいと思う。そのために(リオからの)5年間やってきたと思うので、頑張りたい」

日本の子供たちにどんなプレーを見てほしいかと聞かれると「日本の子供たちは障害のある人に接する機会は、多くなったといっても他の国と比べると少ない。今回のパラリンピックを機会に、車いすテニスという競技はいろんな障害のある人が、数少ないクラスの中で一緒に戦っているので、どういった障害のある人たちがいるのかにも注目してほしい。日本人選手もたくさん出ているので注目してほしい」と笑顔で話しました。

上地選手が日頃から心がけているのが「楽しんだもの勝ち」という考え方。

「コロナ禍で初めてのパラリンピックなので情報も集められなかったり、難しいなと思う場面はたくさんある。コロナだからこそいましかできない人との接し方とか、マイナスととらえるかプラスととらえるか。前向きにならないと物事自体もうまく進まないと思うので、自分が楽しめる工夫をする。楽しめることがないなら自分で作る」と力強く語りました。

シングルスとダブルスにエントリーしている上地選手。シングルスは8月27日から1回戦が始まります。

写真:アフロ