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大谷翔平 待望の第1号も異常な“引っ張り率” 逆方向へのヒットはわずか1本

2024年4月5日 6:32
大谷翔平 待望の第1号も異常な“引っ張り率” 逆方向へのヒットはわずか1本
大谷翔平選手(写真:アフロ)
ドジャース大谷翔平選手は日本時間4日のジャイアンツ戦で、今季第1号ソロHRを放ちました。

41打席目で待望の一発でしたが、今季のバッティングは、これまでのシーズンとは異なるデータが見られています。

■これまでと比較して異常な“引っ張り率”

2月、3月のオープン戦で2本のホームランを放った大谷選手ですが、いずれもレフトスタンドへのアーチでした。

2023年シーズンは44本のHRのうち、レフトへの当たりはわずか4本。オープン戦でいきなり逆方向へのHRを2本放ったことに、元メジャーリーガーの井口資仁さんは「最終の待てるポイントまで引きつけて打てた。全方向にHR打てるので(HR数が)伸びてくるのかなと思いますね」と話していました。

一方でシーズンが始まってみると、9試合で放った10安打のうち、レフト方向への打球は3月20日の開幕戦の1打のみ。今季はライト線方向への当たりが多く、第1号もライトスタンドへのHRとなっていました。

また凡打も含めた打球方向を見てみても、引っ張る方向への打球は今季65.4%。これまでのシーズンでは最高でも46.6%(2021年)で、メジャーでのキャリアを通して30~40%台を推移しています。またMLB平均は37%となっており、データからも今季の打撃がこれまでと異なっていることが分かります。

ジャイアンツとの2戦目の後、ドジャースのロバーツ監督は大谷選手のバッティングについて「ちょっとしたタイミングの問題だ。彼はスクエアに構えることができるはずだが、それが今はできていない。彼がタイミングを掴むのを期待している」と話していました。

2023年9月に右肘の手術を報告し、キャンプでは「強度はもう100%に近い」と話していた大谷選手ですが、依然右肘にはサポーターを巻いての出場。ファン待望の第1号が飛び出しましたが、全方向への当たりも含め、本調子を取り戻せるか注目です。
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