2児の母・佐藤希望 7度目日本一に王手
16日に、東京・駒沢体育館で開幕したフェンシング全日本選手権。この日行われた女子エペには、2年連続7度目の優勝を狙う、佐藤希望選手(35)が出場しました。
東京で3大会連続のオリンピック出場を果たした佐藤選手は、2013年に長男・匠くん、2017年に二男・旬くんを出産。2人の息子を育てながら競技に励んできました。
しかし、五輪前は練習に専念するため、子ども達を福井の実家に預け、離ればなれの生活も送ったことも。五輪後、実家に帰ると、「『ただいまー!』って言ったら、『おかえりー!』と、走って飛びついてきてくれたので、2人を抱きしめました」と、ほほえみながら再会の様子を明かした佐藤選手。
子ども達と親子水入らずの時間を過ごし、気持ち新たに出場した全日本選手権。
佐藤選手は、初戦を15-7と快勝し、順当に勝ち上がります。迎えた準決勝では、序盤点差がつかず、9―8と佐藤選手が1点リードで最終第3ピリオドへ。同点に追いつかれる場面もありましたが、相手の攻撃を巧みにかわし、カウンターでポイントを重ねた佐藤選手が15-11で勝利し、決勝進出。2年連続、そして同種目史上最多7度目の日本一に王手をかけました。
試合後、佐藤選手は「正直オリンピック後、子どもと夏休みし過ぎてたので、今日の試合はどうなるか不安はありましたけど、楽しんで試合をしようと思いました。(全日本選手権に向けて)『金メダルとってきてね』って下の子(二男・旬くん)に言われて、上の(子の)匠にも『ママ絶対勝ってよ』って言われました。今日の朝は、下(二男・旬くん)が神社に勝てるようにお参りにいってくれて、そこまで応援してもらったら負けるわけにはいかないなって思いました」と、勝因を語りました。
佐藤選手の決勝は、来月以降に行われ、2019年の全日本覇者・原田紗希選手と対戦します。