桃田賢斗激闘制す 日本男子が準々決勝進出
◆バドミントン男子団体 国・地域別対抗戦トマス杯(現地14日、デンマーク)1次リーグ、グループD最終戦 日本4-1マレーシア
男子の団体戦で争う、国・地域別対抗戦トマス杯。3大会ぶりの優勝を目指す日本は連勝で準々決勝進出を決めました。
1次リーグはシングルス3試合とダブルス2試合の計5試合を行い、勝敗を決めます。マレーシアと対戦した日本は、第1試合のシングルスに世界ランキング1位の桃田賢斗選手が登場。同8位のリー・ジージャ選手と対戦しました。
直近で行われたスディルマンカップで、両者は2試合対戦し1勝1敗。第1ゲーム、桃田選手は5連続ポイントを奪われるなど序盤からリードを許し、15ー21で先取されました。それでも第2ゲームは序盤から主導権を握ると、ライン際のスマッシュや粘い強い守備から相手のミスを誘うなどポイントを量産。桃田選手は21-12で奪い返し、ゲームカウント1-1の同点に追いつきました。
そして迎えた最終・第3ゲームは両者互いに譲らず接戦に。桃田選手は先にマッチポイントを握られますが、強烈なスマッシュを決めるなど得点を重ねて同点に追いつくと、その後は相手を突き放し23-21でこのゲームをものにしました。桃田選手が1時間20分の熱戦の末、ゲームカウント2ー1で勝利しました。
試合後、桃田選手は「(最終ゲームは)苦しい展開だったんですけど、背中からチームメートの声が聞こえて諦めるわけにはいかないと思った。ちょっと開き直ってネット前の球、しっかり踏み込むようになってから流れがきて勝つことができた」と振り返りました。
桃田選手の勝利で勢いづいた日本は、その後3試合でストレート勝ちを収めるなど、4-1で勝利。1次リーグ連勝で首位突破を果たしました。日本は現地15日に行われる準々決勝では、韓国と対戦します。
次戦に向けて桃田選手は「こういう試合を制していかないとたぶん上は無いと思う。あしたも厳しい戦いになると思うんですけど、こういうキツさから逃げずに自分らしく仲間たちと頑張っていきたい」と、決意を語りました。
写真:AFP/アフロ