内村航平“鉄棒対決”に「一緒にやれれば」
◇体操 世界選手権本会場練習(17日、福岡・北九州市)
福岡・北九州市で行われる体操の世界選手権に向け、4大会連続五輪出場の内村航平選手が本番と同じ会場で約15分の練習を行いました。
東京五輪の鉄棒では、まさかの落下で予選敗退となった内村選手。東京五輪後、世界選手権は2戦目(初戦は9月の全日本シニア選手権)となります。
この日の練習では、本番と同じ中国製の器具で感触を確かめ調整。H難度の大技「ブレットシュナイダー」を成功させるなど、1つ1つの技を丁寧に確認しました。
練習後のインタビューでは、東京五輪で2つの金メダルを獲得した橋本大輝選手との“鉄棒対決”の可能性について「(橋本)大輝は個人総合でしっかり優勝するという所が1番メインの目標になっていると思うので、僕もそれを応援しています。(共に種目別鉄棒で決勝進出は)できればそうなるのがベストですけど、僕としてはしっかり自分のことに集中してやりたいという気持ちがある。一緒にやれればベストという感じ」と語りました。
自身のコンディションについては、「そこまで良いというわけではないが、なんとか鉄棒の演技をすることはできるかなという。前日(16日)に演技の練習もしてミスなくできているので、気持ちと体の調子を合わせられればできるんじゃないかな」と語りました。そして「よく五輪で予選落ちしているので、『リベンジ』という言葉を使われることが多いと思うが、全然そういう意味合いはない。このコロナ禍において、こういった舞台を日本で、僕にとっては生まれ故郷で、用意していただけるのはすごく感謝しかない。応援してくれる皆さんにしっかり感謝の気持ちを込めて演技をしたいという意味がある」と、今大会の決意を語りました。
内村選手の鉄棒の予選は20日に行われ、上位8位以内(1か国最大2名まで)に入れば、24日の決勝に進みます。
写真:森田直樹/アフロスポーツ