体操・橋本 内村と「金メダル争いしたい」
◇体操 世界選手権本会場練習(17日、福岡・北九州市)
福岡・北九州市で行われる体操の世界選手権に向け、東京五輪で個人総合と種目別の鉄棒、2つの金メダルを獲得した橋本大輝選手が本番と同じ会場で約1時間半の練習を行いました。
東京五輪後、世界選手権は2戦目となる橋本選手。
この日の練習では、本番と同じ中国製の器具で6種目、全ての種目で感触を確かめ調整。鉄棒ではG難度の大技「カッシーナ」を成功させるなど、試合を想定した演技構成で練習を行いました。
練習後のインタビューでは、共に東京五輪に出場した内村航平選手と“鉄棒対決”が実現する可能性について「また戦うことになるのかと。2人とも決勝に行って、1番は金メダル争いをしたいという目標もあるが、僕自身まだ体力が戻っていないので、予選の鉄棒をしっかり集中していきたい」と、“新旧王者対決”に意欲をみせつつも、まずは自身の予選の演技に集中することが大事と語りました。
今大会の予選は、20日の午前9時20分にスタートと、普段の国内大会より早い開始時間に設定されていることについては、「高校生の時は朝早く起きていたが、実は朝、弱くて・・・何回も起こされなきゃ起きないくらい結構、しんどかった。(今日も)4時半に起きて7時くらいには会場入りしていた。朝早い試合ですけど、どんな時でもベストを出していかないといけない。朝早いが気を引き締めて、試練だと思って頑張りたい」と、気合い十分。
さらに「インカレ(9月の全日本学生選手権)後は、動きがどんどんキツくなってきて調整ばっかりだったが、こっち(福岡)に入って、引き締まってきたので、キレはだいぶ戻ってきた。しっかり今できることを最大限につないでいこうと思っている。見ている人が感動するような演技をしたい」と、今大会の決意を語りました。
日本選手の予選は20日に行われ、橋本選手は日本代表で唯一、全6種目に出場予定です。
写真:松尾/アフロスポーツ