村上茉愛 集大成の世界体操でゆか暫定1位
◇体操 世界選手権女子予選(18日、福岡・北九州市)
18日に開幕した体操の世界選手権。女子予選(ゆか・平均台)に東京五輪の種目別・ゆかの銅メダリスト、村上茉愛選手が出場し、得意のゆかで14.166の高得点を出し、暫定1位につけました。
大会直前の今月15日、会場練習後のインタビューでは「今回、世界選手権が最後かなと思いながら演技をする」と今大会を集大成に位置付けていると語った村上選手。この日の予選、まずは平均台に登場すると、大きなミスなく演技を終え13.400の得点を出します。
続く得意のゆかでは、大会直前に左足首を負傷し、万全な状態ではないにもかかわらず、H難度の大技「シリバス」を成功。東京五輪で銅メダルを獲得した得点と同じ、14.166の高得点を出し、暫定1位(18日終了時点)につけました。
試合後、村上選手は「全体的に準備不足でもあるし、足首の怪我の不安や、久し振りにお客さんがいる空間だったり色々なプレッシャーがあってすごい緊張していた。でもゆかの前には緊張がとけて、良い演技ができた。お客さんの力で今日は助けられた試合でした」と話しました。
さらに村上選手は、決勝のゆかの演技が現役最後かと問われると「そう言われるとそうですね。すごく色々考えたりするが、五輪の時から1回1回が全力、普段の練習も1回1回全力でやっているので、その1回を無駄にしないような最高の演技をしたいと思っている。決勝に残れば『メダルを狙いに行く』一択、『メダルを狙いに行く』演技を皆さんに見てもらいたい」と語りました。
村上選手がゆかで予選8位以内に入れば、決勝は24日に行われます。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ