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「払拭できた」マラソン服部が再スタート

2021年11月28日 13:59
「払拭できた」マラソン服部が再スタート

◇陸上 2021八王子ロングディスタンス(27日・八王子市上柚木公園陸上競技場)

27日に行われた、陸上・10000mの競技会、八王子ロングディスタンス。気象条件等のコンディションに恵まれることが多く、国内トップレベルの実業団ランナーが多数出場することなどから、好記録が狙えることで知られています。

5組目に登場したのは、東京五輪マラソン代表の服部勇馬選手(28・トヨタ自動車)。これが五輪後初の公式戦です。

今年8月、“夢の舞台”として挑んだ東京五輪でしたが、出場したマラソンは、106人中30人が棄権という、過酷な条件下でのレース。服部選手は熱中症に苦しみ、73位に沈みました。

本格的な練習を再開したのは、約1か月前だという服部選手。この日のレースは28分40秒を想定タイムに設定し、状態を確認する目的で出場しました。

服部選手は集団中ほどに位置取り、レースを進めていましたが、「リズムつかめたら、余裕が出てきた」という後半、先頭集団へ。

想定より20秒ほど速い、28分22秒86というタイムで、余裕を持ってフィニッシュしました。

レース後、「ほっとした」と話した服部選手。五輪後初の実践となったこの日のレースですが、実は、「競技場に入ってくる時、怖いなという思いもあった」といいます。

「五輪では、(集団から)離れてから苦しいレースが続いて、レース後半でまたそうなったら嫌だなという思いがあった。、今日のレースで、ある程度払拭できたし、いいレースができたかなと思う」と自信を取り戻したようでした。

また、服部選手が出場したレースの1つ前の組には、弟の弾馬選手(26・トーエネック)も出場。

弟の存在についてたずねると、「チームは違うが、2人でここまで歩んできているので、弟の存在はすごく大きいし、世界の舞台で2人で戦いたい」と笑顔を見せました。

この日が、服部選手にとっては再スタート。「今回五輪で思ったような走りができなかったので、五輪の舞台で最大限力を発揮できるように、2時間4分をねらっていきたい」と、3年後のパリ五輪へ向け、マラソンでの新たな目標を掲げました。

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