森川美和 伊調馨の助言力に3年連続日本一
◇全日本レスリング選手権大会2日目(17日、東京)
オリンピック非階級の女子65キロ級決勝が行われ、世界選手権銀メダリストの森川美和選手(22)が、源平彩南選手(25)を11-0のテクニカルフォールで破り、連覇を達成。2019年に68キロ級で初優勝をしてから、3年連続の日本一となりました。
森川選手のセコンドについたのは、以前から指導を仰いできた、五輪4連覇の伊調馨選手。
「相手が何をしてくるかより、自分のレスリングをしっかりして、強い気持ちで戦うように」というレジェンドの助言に「やりきろうと思いました」と、試合序盤から積極的に攻撃を仕掛けました。
試合後、「全日本選手権で優勝することを目標にやってきた。しっかり65キロ級で勝って、来年につなげられたらいいなと思っていたので、一安心」と、笑顔を見せた森川選手。
森川選手は2020年3月。東京五輪出場を目指し、五輪実施階級である68キロ級の代表決定戦に出場しましたが、リオ金メダリストの土性沙羅選手を相手に惜敗し、悔し涙をのみました。
「あの時勝っていたら、自分が(東京五輪に)出場していた。パリ五輪にはこういう気持ちにならないよう、来年の全日本選手権では68キロ級に上げて、しっかり国内でも勝って、パリ五輪につなげられたらいいなと思います」と、力を込めました。