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「プライドが出てしまった」体操・橋本大輝が鉄棒で着地ミス「技抜いて着地狙いにいけたら良かった」

2024年7月28日 14:02
「プライドが出てしまった」体操・橋本大輝が鉄棒で着地ミス「技抜いて着地狙いにいけたら良かった」
鉄棒の着地で手をつくミスをしてしまった体操・橋本大輝選手(AFP=時事)
◇パリオリンピック2024 体操男子予選(大会2日目=日本時間27日 ベルシー・アリーナ)

東京オリンピック金メダリストで、体操男子日本のエース・橋本大輝選手がパリオリンピック大会2日目に登場し、今大会の目標として掲げていた種目別鉄棒の連覇はかないませんでした。

予選第3種目の鉄棒では3番手として登場。演技冒頭の『アドラーハーフ~リューキン』の高難度の連続技を決めると、その後もカッシーナやトカチェフ連続を危なげなく決めます。しかし、ひねり技のアドラー1回ひねりでは少しバランスを崩し、予定していたE難度の逆手持ちからD難度の片逆手に変更。疲れが見えるなかでの終末技では、着地で両手をついてしまうミス。13.733と全体20位の得点で、この種目連覇の道が絶たれました。

橋本選手は5月に行われたNHK杯の前日練習で右手中指を負傷し、パリ五輪前最後の国内試合を欠場。

4月以来の実戦となった今大会の演技を振り返って、「疲れましたし、久々に試合をしたのでちょっと調整をうまくできなかったなというのは悔しいなと思います。今日こういう演技が出た分、しっかり次の調整に向けて課題が出たことは良い点でしたし、まずはチームのみんなに感謝したいなと、みんなに助けられました今日は」と話しました。

橋本選手は失敗した着地について、「フランス来てから最大のDスコア(の構成)でできていなくて、なのに試合に来てしまった。自分のプライドが出てしまったのは今日の悪い点でしたし、あそこでちょっと技を抜いて最後の着地ってところを狙いにいけたら良かったなと思いますし、途中から腕も結構しんどかったので、今日この出た反省をしっかり活かしたいなと思います」と精細を欠く演技の要因を明かしました。

最後には、団体戦へ向けて「明後日が一番の勝負だと思っていますし、一日しかない。みんなで取りたいっていうのが、一番の純粋な思いなので、みんなで笑って表彰台のど真ん中に立ちたいです」と意気込み、気持ちを切り替えました。