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名城大7連覇の裏側 “3区の逆転劇”は走る直前の監督のある言葉が原動力に

2023年10月30日 6:37
名城大7連覇の裏側 “3区の逆転劇”は走る直前の監督のある言葉が原動力に
7連覇のポースを決める名城大(写真:時事)
◇第41回全日本大学女子駅伝(29日、宮城・仙台 6区間38.0キロ)

名城大が7年連続8度目の優勝で幕を閉じた全日本大学女子駅伝。大逆転の原動力となったのは米田勝朗監督のある言葉でした。

1区の2年生・米澤奈々香選手がトップと3秒差の区間2位でつなぐと、2区の1年生・力丸楓選手も区間2位の力走。3区で2年生・石松愛朱加選手が区間賞の走りで先頭に立つと、そのままトップを譲りませんでした。

今大会は3年連続区間賞の実績を持つ4年生の主将・増渕祐香選手が直前に区間発表で補欠となり欠場。3年生以下で臨むレースでした。

序盤は立命館大を追う展開となる中で、逆転の立役者となったのは、3区の石松選手。29日が20歳の誕生日でした。

実は走る直前に、米田監督からある言葉を受けたことを明かします。「監督から電話で『追い上げる準備ができているか』って聞かれて、はい!って答えました。(監督から)『20歳、誕生日だから終わったらケーキをドカ食いしていいから頑張れ』って言われて(笑)」と明かし、チームメートも思わず吹き出します。

米田監督は「覚えていないです!」とのことですが、石松選手は区間賞の快走。2位で受け取ったタスキを先頭へ運び、逆に31秒差をつける見事な走りをみせました。