高梨沙羅が失格も…チーム一丸で4位入賞 ジャンプ混合団体
◆北京五輪・大会4日目(2月7日)スキー・ジャンプ・混合団体
各国男女4人が交互に跳び、その合計点を争う「スキー・ジャンプ・混合団体」。
今大会からの新種目です。
日本からは高梨沙羅選手、佐藤幸椰選手、伊藤有希選手、小林陵侑選手が出場。
日本のトップバッターは女子ノーマルヒルで4位だった高梨沙羅選手。1回目のジャンプで103mの大ジャンプ。笑顔を見せるなど、手応えをつかんでいました。しかしその直後、失格となりました。スーツの規定違反とみられます。
それでも日本はあきらめず、男子ノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑選手が102.5mを跳ぶなど得点を重ねます。
さらに強豪、オーストリアとドイツにも違反者が出たため、1回目が終わった時点で2回目に進む権利がある8位に。
2回目、高梨選手は98.5mを記録。北京五輪での最後のジャンプを終え、涙する場面もありました。
その後も日本はチーム一丸となり、最後の小林選手は106mの意地のジャンプ。しかし結果は4位。日本は追い上げを見せましたが、メダルには届きませんでした。
以下、混合団体選手のコメント
【小林陵侑選手】
――混合団体を終えての感想をお願いします。
小林選手「すごく波乱のゲームになったんですけど、すごくいいゲームだったかなと思います」
――2回目のジャンプはいかがでしたか?
小林選手「もうちょっといけたかな」
――どのあたりが?
小林選手「ちゃんとテレマークを入れに行ったんで、もうちょっと粘れば良かったかなとも思いつつ。けど、いいジャンプでノーマルヒルが終われたんで良かったです」
――8位から4位にもっていった。日本の力がすごく大きいと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?
小林選手「本当にみんなすごいですね。2本目、沙羅もすごいいいジャンプしていましたし。本当に強いなと思いました」
――高梨選手にはどんな言葉をかけましたか?
小林選手「たくさんハグしてあげました」
【伊藤有希選手】
――難しい風のコンディションの中での2回目だったと思いますが、ご自身のジャンプいかがでしたか?
伊藤選手「今日の2本は個人戦よりもいいジャンプができたと思います。団体戦ということで、戦うのは1人ではないので、他の3選手のおかげでとても心強く飛べました。おかげで今日は個人戦よりもいいジャンプができたと思います」
――3回目の五輪、どんな五輪でしたか?
伊藤選手「様々な状況、コロナ禍だったり平昌からの4年間だったり、色々なことありましたけど、本当にたくさんの方に支えていただいてここに立てたことに感謝しています。試合様式とかも全然違う中で、(五輪出場は)3回目ではありますけど、初めて出たような気持ちで見るものすべてが輝いて見えました」
【佐藤幸椰選手】
――2本とも100m前後の大きなジャンプでした。今日のジャンプいかがだったでしょうか?
佐藤選手「昨日から比べればナンボか仕事はしたかなっていう部分はありますけど。たらればですけれど、一本ずつ2mほど長く飛べれば、まだまだ勝負になったかなっていう面もありますので、そういう弱さを試合の中で超えていく強さを身につけなければいけないのかなと感じました」
――追い上げにつながったジャンプだったと思います。ラージヒル男子団体に向けてはいかがでしょうか?
佐藤選手「女子のラージヒルが無いのはちょっと残念なんですけど。今日の悔しさも含めてラージヒルの方で個人としてもジャンプチームとしても最高の結果を得られるように、しっかりまた、いい準備したいなって考えています」