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【高校サッカー注目・岐阜】帝京大可児 県大会4連覇9度目の全国へ 目指すは過去最高のベスト16超え

2022年12月28日 0:00
【高校サッカー注目・岐阜】帝京大可児 県大会4連覇9度目の全国へ 目指すは過去最高のベスト16超え
注目の10番・永井斗梧(ながい・とうご)選手
12月28日(水)に開幕する第101回全国高校サッカー選手権大会。岐阜県大会4連覇を果たし9度目の全国切符をつかんだ岐阜代表・帝京大可児は、29日(木)の1回戦(駒沢陸上競技場)で、岡山代表・岡山学芸館と対戦します。

過去の全国選手権ではベスト16が最高で、今回はその先の新しい景色を目指します。チームの特長と注目選手を紹介します。

■ボールを大切に、果敢にチャレンジ

テンポよくボールを後方からつなぎ、相手の逆をとりながら前進してゴールを目指す攻撃的サッカーを掲げる帝京大可児。率いるのは、第85回大会でチームを初めての全国選手権出場に導いた仲井正剛監督です。「けが人が相次ぎ、試行錯誤の連続だった」とこの1年を振り返ります。

徐々に戦力が戻るなかで挑んだ岐阜県大会決勝では、各務原に先制を許したものの、果敢にチャレンジを繰り返して逆転勝ち。9度目の全国切符をつかみました。

■選手権で復帰のエース・永井斗梧選手

注目はFW永井斗梧(ながい・とうご)選手(3年)。昨年の選手権では2年生ながらチームの主力としてスタメン出場しています。持ち味は50メートル6秒0の爆発的なスピードを活かしたドリブル。新チームが始動し、その中心としての活躍がますます期待されたときに試練が訪れます。

左膝前十字靭帯断裂―。手術を伴う自身初の大けがで、長期間ボールを蹴れないもどかしい日々を過ごしました。ただこの間は、ひたすらフィジカル強化に努めました。そして県大会の準々決勝で、本人も周囲も待望していたピッチへの復帰を果たします。

準決勝、決勝ともに途中出場で、ゴールネットを揺らすことはできませんでしたが、会場を大いに沸かせました。「けがをしている間、支えてくれた人たちに恩返ししたい」と全国での活躍を誓う背番号10番。将来の夢を「いろいろな人から目標にされるプロサッカー選手」と掲げるエースは、スピードを見せつけ、全国舞台でのゴールを狙います。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/岐阜放送)