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「ピッチャー北村拓己」の内幕 「死球当てないように」「失礼のないように」と敬意持ってマウンドに上がった巨人・北村拓己

2023年9月3日 14:30
プロ野球セ・リーグ DeNA13-4巨人(2日、横浜スタジアム)

この日、先発の横川凱投手が1回で降板となり、7回までに6人の中継ぎが投入されました。

9点差で迎えた8回、残っていた投手はバルドナード投手と中川皓太投手。巨人の原辰徳監督がマウンドに送ったのは内野手の北村拓己選手でした。

「バッターにデッドボール当てないようにとは考えましたし、野手が投げるのは、あんまりよろしくないのかなと思いますけど、チームでやってますし、あしたも試合ありますし・・・そういう意味を込めてのきょうの登板だったと思うので、あしたこそは勝ちたいっていう気持ちでやりました」

試合後、報道陣の取材に対して、こう答えた北村選手。7回裏の攻撃時に阿部慎之助ヘッドコーチから野手陣に「投げられるか」という問いかけがあったことを明かしました。

「『僕で良ければ』というか、『投げられます』というのでそういうふうには伝えました」

公式戦では中学3年以来というピッチャーとしての登板。星稜高校時代にも練習試合での登板はたまにあったそうで、ベンチの裏からブルペンに走り、10球程度投げて肩を作ると、リリーフカーには乗らず、そのままマウンドに走って行きました。

最速141キロのまっすぐとスライダーを交えて、DeNA打線に対峙。山本祐大選手にはホームランを許したものの、最少失点で抑え、チームの台所事情を救う登板を終えました。

報道陣の取材に対しても“DeNAに失礼のないように”と言葉を選んで取材に応えていた北村選手。原監督も「北村がよく助けてくれました、感謝します」と北村選手のチームを思う気持ちに感謝の言葉を贈りました。

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