【バスケ】パリ五輪の切符獲得も“パリに行けない”可能性? 第2次ホーバスジャパン初陣はグアム戦
■報道陣の数で感じた“バスケ熱”
W杯で、日本代表は3勝2敗。アジア1位となり、パリ五輪の出場権を獲得しました。東京五輪は、開催国枠での出場。自力での五輪出場は、実に48年ぶりです。
そして、東京五輪は3戦全敗。パリ五輪で勝利を飾れば、1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの五輪での勝利です。
W杯での快挙に続き、パリ五輪での歴史的勝利にも、注目が集まります。
その日本代表が2月16日(金)、メディアデーとして合宿を公開しました。
まず驚いたのは、報道陣の数。明らかに、W杯前と比べて人数が増えました。会場に入るために、100人ほどの長い列ができていました。
バスケの盛り上がりは、2024年も衰えることはありません。いや、さらに熱を帯びています。
■パリ五輪なのに、パリに行けない可能性も?掲げた目標「パリで、試合したい」
囲み取材などが行われ、ホーバスHCは、パリ五輪での大きな目標を掲げました。
「セカンドラウンドに行くこと!パリで、試合したいですよ!!」
実は、12チームで争われる1次ラウンドが行われるのは、フランス・リール。フランスの首都・パリからは、北へ約200㎞離れているということです。1次ラウンドを突破しなければ、もちろん、花の都・パリで試合をすることはできません。
4チーム3グループによる1次ラウンドが行われ、各グループの上位2チーム、そして3位の上位2チームの合計8チームが、パリで行われる決勝トーナメントに進みます。
W杯で主将を務めた富樫勇樹選手は、「誰もが目標にしていたし、狙えるところでもある」と話しました。
■カギは3ポイントシュート
W杯の時、日本代表が重視していた攻撃を、一度は耳にしたことがある方も多いかもしれません。それは、「スリーポイントシュート」(以下、3P)です。
W杯での日本の3P成功率は、31.3%でした。ホーバスHCは、「W杯では、ディフェンスを振り切って、ノーマークで3Pを打つシチュエーションは作れた。あとは、それを決めるメンタル!」と、力強く話しました。
ちなみに、W杯でベスト4に残ったチームの3P成功率を並べてみると、優勝ドイツ・38.1%、2位セルビア・37.7%、3位カナダ・40.3%、4位アメリカ・40.0%と、いずれも高い成功率を誇ります。
これから始まるアジア杯の予選、そして夏のパリ五輪に向けて、その成功率をどれだけ上げることができるか。
世界で戦う日本代表にとって、3P成功率のさらなる向上が、大きなポイントになってきそうです。
■パリ五輪へアピールの舞台
そして、今回のアジア杯の予選は、来年サウジアラビアで行われる本戦への出場を目指しながら、パリ五輪に向けたメンバー争いの場でもあります。
W杯メンバーにあと一歩届かなかった選手、W杯後のアジア競技大会で日本代表として戦った選手、初代表となる選手。全ての試合が、パリ五輪に向けたアピールになります。
ここが、熾烈な代表争いのスタートです。ホーバスJAPANの進化の第一歩に、ご注目ください。