前人未到 大谷選手「50-50」熱望の現地取材 残り14試合で達成へ【バンキシャ!】
ホームランと盗塁を重ねて47、48、そして前人未到の『50-50』も見えてきた大谷翔平選手。高まる期待のなかバンキシャは複数の専門家を取材し、その可能性を探りました。残り14試合で50-50を達成できるのか、最新のデータ分析の結果は?【バンキシャ!】
13日。東京・新宿を歩く、青いTシャツの人物。向かった、その店の名は…「昌平」。
「かんぱーい!」
いったい何の集まりなのか…
主催者(39)
「会社の大谷翔平選手大好き人間が集まって、勝手に後援会を作って集まっている会になります」
初開催だという“大谷翔平座談会”に参加した人たちは…
「『50-50』がいけるかどうか」
「49までいってからすごくプレッシャーがかかると思うんですよ」
「50は行きそう」
「ぴったり50-50で終わるんじゃないかと、意外に」
日本時間、12日。自己最多となる47号ホームランを放つと、48個目の盗塁も決め、前人未到の『50-50』に期待が高まっている。当然いたるところで…
バンキシャ
「えー、カワイイ!」
大谷ファン
「ちょっと恥ずかしいですけど…年齢が50なので。フィフティ、フィフティ、フィフティで。なんか記念かなと思って」
バンキシャ
「こちらのお店、フィフティフィフティ?」
店長
「記録を達成したらドリンクを無料サービスしちゃいます!」
バンキシャも現地を緊急取材。
バンキシャ
「大谷選手『50-50』が近いということで、これからアメリカに行ってきたいと思います」
8月31日。メジャーリーグ史上初の、43本塁打43盗塁を達成した大谷翔平選手。
現地実況
「今夜、盗塁・本塁打、両方やった!『43-43』!また歴史を作った!」
日本時間、12日には47本塁打48盗塁まで記録を伸ばし、前人未到の『50-50』が目前に。
そこで飛行機に乗ること12時間以上。バンキシャ!はアメリカ取材へ。着いたのはジョージア州、アトランタにあるスタジアム。
日本時間、14日からドジャースはこの場所でブレーブスとの4連戦。歴史が変わる瞬間に立ち会おうと、大谷選手のファンも集まっていた。
ロスから来たドジャースファン
「彼はもうすぐ『50-50』を達成します。さらにもっといけると期待しています」
バンキシャ
「これお母さんが作った?」
アトランタ在住・大谷選手ファン
「はい、そうです。裏はこれにしてます」
バンキシャ
「おー!すごい!」
持っていたのは手作りの「ショウメーター」。試合中でも更新できるよう、「50」までの数字を持ち歩いていた。
アトランタ在住の大谷選手ファン
「ここ(盗塁)は(50に)なりそうな気がするんですよ。ホームランはものすごく調子が良ければ」
バンキシャ
「どっちが見たいですか?」
アトランタ在住の大谷選手ファン
「それはこっち(ホームラン)です。うふふ」
***
日本時間、13日。
話を聞いたのは、アメリカのデータサイト「ファングラフス」のベン・クレメンス記者。金融業界の投資戦略部門で働き、その予測と計算式を野球に応用。データ分析をしているという。
ベン・クレメンス記者
「球場、対戦相手、状況、左打者がホームランを打つ可能性など、あらゆる確率のデータベースを作ってあります」
「今シーズンの残り試合を100万回シミュレーションする設定になっています」
この時点で大谷選手が「50-50」を達成する確率は…
ベン・クレメンス記者
「大谷が『50―50』を達成する可能性は極めて高いです。確率は80%」
「最も確率が高いのは、ドジャースのホームゲーム。ロッキーズとの3連戦最終戦です」
残り試合はこの時点で16。
クレメンス記者の分析では、日本時間23日の試合で達成する確率が、最も高いという。
取材翌日(日本時間14日)のブレーブス戦。大谷選手はノーヒット。ホームラン、盗塁ともに「50-50」へ近づくことはできなかった。
ドジャースファン
「ガンバレオータニサーン!」
ドジャースファン
「今夜は休息だったんだよ。あしたはホームランか盗塁を絶対にする。オレが保証するよ。オレが保証する」
1試合、足踏みをした大谷選手。
この試合のあと、今度は、2人の元メジャーリーガーに話を聞いた。
内野手としてツインズでプレーした西岡剛さん(40)、そして投手としてメッツなどでプレーした、五十嵐亮太さん(45)に、『50-50』を達成する確率を野手・投手それぞれの目線から、予想してもらった。
元メジャーリーガー 五十嵐 亮太さん
「こんな感じです。50%」
バンキシャ
「50%」
五十嵐さん
「今回アトランタ・ブレーブスとの対戦なんですけど。アトランタ・ブレーブスってワイルドカードに入る可能性が高いチームなので、もう負けられないんですよ。負けられないってところでドジャース戦に対していいピッチャーをそろえてきた」
「1試合1試合を全力で取りに行くという戦い方をしている段階なので、そういったチームと対戦するときに、より厳しい配球になってくるって考えると…」
「(ホームラン)50本にいけるかって言われたら、僕は高い確率でいけるとは言い切れないと思います」
その一方で盗塁に関しては、「ほぼ達成できる」と話した。
一方、野手出身の西岡さんは…
「確率は17%」
「『西岡お前応援してないのかよ』と言われるかもしれないが、そういう意味ではなくて、それくらい難しいことをやってのけようとしているんですよ、というのを見ている人に伝えたくて」
五十嵐さんと同じく盗塁は「達成できる」としたが…
西岡さん
「問題はホームラン。この十数試合のうちの3本打つか。というところで普通の確率からするともっと低いです」
「本当だったら7%くらいと言いたい。でも大谷選手の可能性を信じて、背番号にちなんで17%。それでも17%なんですよ。83%は無理だろうと」
現役時代は大谷選手と同じ1番バッターが多かった西岡さん。「チャンスは試合開始直後の第1打席にある」という。
西岡さん
「(1番バッターの)1打席目だけはランナーがいずに、本当の自分のやりたいバッティングをしていけるっていうポジションなんで」
「大谷選手の毎試合第1打席はかなり注目していいと思います」
***
そして日本時間の15日午前(アメリカ・アトランタ)。
試合開始前にバンキシャが出会ったのは…
バンキシャ
「デコイって書いてある」
大谷選手の愛犬、デコピンのTシャツを着ていた大学生。留学先のアイルランドから応援に来たという。
大学生(21)
「大谷選手を見に来ました」
「昔から好きで、小学生のころから大谷選手を見てきたので。どうしても一度は生で見たかったので」
今回、その夢がかなうことになった。
大学生(21)
「マジ楽しみ。やばいなー」
そしていよいよプレーボール。大谷選手は1番・指名打者で先発出場。
注目の第1打席。フォアボールで出塁しいきなり盗塁のチャンス。しかし続くベッツ選手が初球を打ち、ショートゴロでダブルプレーとなった。
その後も快音は響かず2打数ノーヒット。この2試合はノーヒットで記録更新はならず。
大学生(21)
「いやー悔しかったですね」
「あしたもまた見ますけど。『50-50』に近づけるために記録を1日でも早くとれるように。楽しみにしています」
2日連続の足踏みで、「50-50」を達成する確率は変化したのか。データ分析の専門家、クレメンス記者に改めて聞いてみた。
ベン・クレメンス記者
「結果は74%となっています。試合前の80%とあまり変わっていません。理由としてはブレーブスが強いチームなので、もともとホームランを打つ可能性が低い試合だったからです」
もともと、達成予測を日本時間23日としていたが、3日遅くなり26日に。ただし、23日のロッキーズ戦までにホームラン1本・盗塁1つを記録できなければ、達成は非常に難しくなるとした。
これまで多くの偉業を達成してきた大谷選手。新たな歴史を作ることはできるのか。
*9月15日放送「真相報道バンキシャ!」より