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村上宗隆を高橋由伸がインタビュー「バットを変えた」自身が選ぶ50本塁打のベストは?

2022年9月5日 16:03
村上宗隆を高橋由伸がインタビュー「バットを変えた」自身が選ぶ50本塁打のベストは?
ヤクルト・村上宗隆選手
今季プロ野球史上最年少の50本塁打を放ったヤクルトの村上宗隆選手。王貞治氏(巨人)の24歳を抜き22歳で達成しました。3日の日本テレビ「Going! Sports&News」では野球解説の高橋由伸さんが村上選手にインタビュー。その好調の要因に迫りました。

◆6月に14本塁打、好調の理由に“バットの変更”

村上選手の50本塁打達成の足がかりとなったのが6月。23試合で14本塁打と量産。村上選手も調子が上がってきたのを実感していました。

「バッティングが体にはまってきたというか、右・左投手関係なくピッチャーに向かって入っていけるようになった。やっと(6月に)はまった気がしました、自分の中で」

高橋さんが打撃を変えた部分があったのかについて聞くと村上選手は「まず一番大きく変わったのはバットを変えた」と話しました。

シーズン中にバットを変えたことを明かした村上選手。グリップをなだらかな曲線を描く形状のタイカップ型に変更。さらにバットの先端をくり抜きました。

バットを変えることで、自分の体の使い方も変わっていったと話した村上選手。これについて高橋さんは「バットの重心が手元に下がる効果がある。重心を下げることでバットの振り抜きが良くなるし、差し込まれて詰まってもホームランにできるようになった」と、バットに適応していった村上選手の打撃を分析しました。

◆50本塁打達成の中でのベスト本塁打は?選んだ理由は“修正力”

「島内颯太郎投手(広島)からインサイドのまっすぐをライトスタンドに打った3ランHRは良かったですね(笑)」

村上選手が挙げたのは8月23日の45号ホームラン。2球目153キロのストレートを完璧に捉え、チームを逆転勝利に導きました。選んだ理由について聞かれると。

「たぶんボール球だった、見逃したら。初球のストレートに差し込まて空振りした。打撃の中で修正できてその球を打てたところがいいホームラン」

一方で高橋さんが挙げたのは8月2日の39号ホームラン。柳裕也投手(中日)からプロ野球史上初の5打席連続ホームランを達成した一発。チェンジアップを左中間スタンドへ運びました。

「左打者はチェンジアップをこう打つんだという理想のバッティング」と絶賛する高橋さんに、村上選手も「あれは良かったです」と返答。「片手で打っているように見えますけど、ちゃんと左手で押し込めている。反動で手を離してうまく拾えた」と手応えを口に。高橋さんは「あれを打たれたら投げる球ない」と称賛しました。

◆史上最年少“3冠王”への期待

そしてシーズンの打撃タイトルが注目される村上選手。打率.341、51本塁打、125打点(9月4日終了時)はいずれもリーグ1位。セ・リーグでは1986年ランディ・バース氏(阪神)以来、36年ぶりとなる3冠王が射程圏内に入っています。

高橋さんは「僕の感じでは90~95%いけると思っている」と話すと、村上選手は「もちろん3冠王を取りたい。いい位置にいるのでがんばります」とコメント。

すると村上選手も高橋さんに「外から見てどうやったら3冠王取れますか?」と質問。すると高橋さんは「取れるのは確実だと思っています。ただ村上選手が“ホームランの数”をどこまでこだわるかと思っています。50本塁打をクリアしたので、さらに周りは期待してしまう」とコメント。村上選手は「やっぱりメンタルですね(笑)」と答えました。

翌4日には高橋宏斗投手(中日)から51号ホームランを放ち、3冠王へ邁進(まいしん)する村上選手。ヤクルトのシーズンは残り22試合、歴史的偉業の瞬間をプロ野球ファンは待ち望んでいます。

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