◇プロ野球セ・リーグ 巨人3×-2ヤクルト（17日、東京ドーム）

巨人の門脇誠選手が、プロ初となるサヨナラタイムリーを放ちました。

6回に1点を勝ち越した巨人は、9回に守護神の大勢投手が約3か月ぶりとなる復帰登板。しかし、中村悠平選手の犠牲フライで同点に追いつかれます。

それでも直後の攻撃で2アウト2塁とし、この日ホームランを放っている丸佳浩選手が申告敬遠。一打サヨナラのチャンスで門脇選手に打席が回ります。

「打順の巡り合わせ的にも、自分にチャンスで回ってくるだろうなと予測していました。最後打席に入る前に、中川皓太さんから『決めてくれ』と一言もらったので、やってやろうと思いました」

その言葉通り、ヤクルトの清水昇投手を相手に「食らいついていくその気持ち一心」と粘りに粘って迎えた10球目。低めのストレートをセンター前へ運ぶと、その間に2塁ランナーの岡田悠希選手が、途中つまずきそうになりながらも激走でホームイン。プロ初のサヨナラタイムリーとなりました。

1塁ベース上では激しい勝利の水しぶきを浴びた門脇選手。「ずっと前から水を浴びたかったので、長野(久義)さんが先頭に立って、かけてくれて最高でした。今まで以上においしい水でしたね」と笑顔。また、9回に失点した大勢投手とも固く抱擁をかわしました。

3位のDeNAを僅差で追う4位の巨人。残り11試合へ、弾みをつける1勝をもたらした門脇選手は、「そういった（完封負けが増えていた）中で投手の方々が踏ん張ってくれているので、こういう勝利につながる一打を打てて良かったです。もちろんクライマックスシリーズ(CS)行きます。応援よろしくお願いします」と力を込めました。