「うちの外国人はみんな一生懸命やる」ヤクルト高津監督が語る助っ人たちへの“信頼”
サイスニード投手は、登板前まで9試合中4試合でクオリティースタート(6回以上を投げて自責3点以下)の内容でしたが、勝利目前でリリーフ陣が打たれるなど、勝ち運に恵まれず。12球団の開幕投手で唯一白星がありませんでした。
試合は1点差の4回にサンタナ選手が、9号3ランを放ち逆転に成功。援護を受けた右腕は要所を締める投球で6回1失点の力投をみせると、7回には助っ人右腕を好リードする松本直樹選手の1号3ランで突き放し、最後は田口麗斗投手が試合を締めました。
試合後、高津監督はナイン一人一人とタッチを交わす中、サイスニード投手には抱きしめて祝福。指揮官は「これまでなかなか勝ち運に恵まれなくて、一つ勝ち星をつけてあげたいなとずっと思っていて、(試合前の)ミーティングでも言わせてもらったんですけれど、その通りになって良かったです」とうなずきます。
10試合目にしてつかんだ今季初勝利。特にここ4試合は6回以上を投げて2失点以下と、腐らずマウンドに立ち続けた助っ人に「うちの外国人はみんなそうなんですけど、一生懸命やるので。何かにあたったりとか、それで練習に手を抜いたりとか、絶対にしないので、神様が見ているんじゃないですか」とその振る舞いをたたえました。
またサイスニード投手は「勝ちを与える投球が自分の仕事。長く勝っていないとハングリー精神が蓄えられてきて、1勝に対する貪欲さが出てきた」と思いを語り、「いいチームの勝ち方だった。接戦だったが最後は田口が締めて、いい1日だった」と振り返りました。
試合後には、今季2セーブ目をあげた田口投手と熱い抱擁。開幕直後には長らく2軍再調整でしていた左腕との一幕には、「久しぶりの勝利に対して、彼がセーブをあげたことにもうれしかった。うれしさの共有です」とともに苦しんだ仲間を思いやりました。
チームは4番村上宗隆選手の脇を固めるように、サイスニード投手と同じ4季目となるオスナ選手とサンタナ選手が躍動。両助っ人がリーグトップの33打点を記録し、サンタナ選手は、打率.317で首位打者。頼れる助っ人たちに今後も注目です。