【巨人】3年目菊田拡和 “ねばり”と“元気”で来季は1軍出場目指す
この決勝打を放った菊田選手は茨城・常総学院高から巨人に入団した3年目の期待の若手です。今年7月18日に1軍昇格しましたが、直後にチーム内での新型コロナウイルス集団感染が判明し、菊田選手も陽性判定を受けました。復帰した後も、ケガで出遅れてしまい、3軍での調整が続いていました。
「今年は(1軍での試合に)出たい気持ちはすごくあったんで。悔しいです」
■グラウンドに響く“元気”な声とねばりが持ち味
菊田選手は今季2軍で86試合に出場。打率.251、本塁打4、打点35という成績でした。日本テレビが今季最初に菊田選手へのインタビューを行ったのは7月。1軍にあがる前でした。自己PRをお願いすると「3年目の菊田です。ポジションは内野を守っています。グラウンドで一番大きな声を出してやっているのが売りです。よろしくお願いします!!」と笑顔が返ってきました。
誰にも負けないところという質問には「元気ですね。誰にも負けないと思います」と即答。
「野球面ならしっかり振っていくというのが僕の持ち味でもあるんで、しっかり振れるというのも誰にも負けないかなと思います」
そのアピール通り、秋季練習では“デーブ大久保”こと大久保博元新打撃コーチと「300本連続ティー打撃」や川相昌弘総合コーチと元木大介コーチの板グラブなどを使った内野守備ノックに、誰よりも大きな声を出して取り組んでいました。練習の時によく菊田選手が口にするのは「ねばり」という言葉。最後まであきらめない、ねばりのプレーも魅力の1つです。
「つらい中に先輩たちが声をかけてくれるので、自分が一番元気出さないとですよね。自分の持ち味の元気を出していけてると思っています」
■1軍に上がるためには・・・
3年目にして1軍での公式戦に出場経験がない菊田選手。この秋季練習で1軍の選手と一緒に練習して、自分に足りないものを痛感させられたと話しました。
「全部ですよね。打撃もそうですが、1軍に行くには守れることも大事だと思います。守備も基礎体力も技術もバッティングも振り込む量とか、秋に相当やっておかないと来年も出られないと思っています」
同じ練習でも1軍でレギュラーをはるメンバーと一緒にすることで、いつもと違う刺激も受けているとか。「チームプレーとかでも、1プレー1プレーで簡単にミスが起きない。自分も(先輩方の)レベルに合わせないといけない。いつもとは違う緊張感でやれています」と表情を引き締めていました。
■同じサードには岡本和真選手
菊田選手が今季2軍で主に守ったのはサードでした。1軍のサードといえば、岡本和真選手がいます。今季は8月に4番から外れたものの、140試合に出場していて、レギュラーとしての地位を不動のものとしています。
岡本選手が頭角を現してきたのは、菊田選手が高校生の時でした。「高校の時はプロ野球選手とか動画とか見ていたんで、西武の中村(剛也)選手とか、(岡本)和真さんも同じ右バッターとして動画とか見ていました」
子どもの頃から夢だったプロ野球選手。1軍で試合に出て、結果を出してこその世界です。21歳、菊田選手は、この秋、“ねばり”を合い言葉にステップアップを目指します。
「1軍で(岡本)和真さんがずっとサードを守ってて、今は(力は)及んでいないですが、追いつけるようにしたい存在。目標にしている選手でもあるので、いいところをどんどん盗んで、和真さんを超えられるような選手になりたいです!」