あなたは知ってる?五輪エンブレムに隠れた文字の正体とは。
いよいよ開会する北京五輪。エンブレムのデザインは、“ある”漢字からインスピレーションを得たといいます。よく見ると、文字が見えてくるはず。皆さん、気づけましたか。
■北京五輪 エンブレムに隠れた文字の正体とは・・・
きょう開会式を迎える北京五輪。国際オリンピック委員会のHPによると、今大会のエンブレムは漢字からインスピレーションを得ているということです。
その漢字とは、ずばり、「冬」という文字。デザインはウインタースポーツを表現したもの。
まず、上の部分はスケーター、下の部分はスキーヤーをイメージ。その間を流れるリボンのようなモチーフは、中国のなだらかな山々、オリンピック会場、スキーコース、スケートリンクを象徴しています。さらに、大会の開催期間が中国の春節(旧正月)と重なることも表しているということです。
使用されている色にもこだわりがあります。青は夢、未来、氷や雪の純粋さ、赤と黄色は中国の国旗の色でもあり、情熱、若さ、活力を象徴しているようです。
■2008年北京五輪にも隠れ文字
今回、史上初めて夏と冬両方の五輪を開催する北京。実は、2008年の北京夏季五輪のエンブレムにも文字が隠されていたのです。
2008年のエンブレムは、中国の伝統の印章や書道、象形文字がデザインに取り入れられました。印章の中には前進しながら勝利を迎えるアスリートの姿が描かれています。その姿をよくみると、北京の「京」にも見え、また「京」のピンイン(ローマ字表記)「jing」の英文字も取り込まれています。
このほか、2006年のトリノ五輪では、トリノを象徴する建築物「モーレ・アントネリアーナ」のシルエットに、氷の結晶が描かれました。これはクモの巣のように張り巡らされたネットワーク「ウェブ」を表し、新しいテクノロジーのウェブや人々の交流を象徴しているといいます。
東京五輪のエンブレムをめぐっては、盗作疑惑でデザインが撤回されたこともありました。五輪の象徴の一つでもあるエンブレム。さまざまな謎が隠されています。
参考・画像:国際オリンピック委員会HP