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【高校球児たちへ】DeNA牧「野球を続けるか悩んだ」 県大会2年連続初戦敗退から「努力し続けたから今がある」

2022年8月24日 7:00
【高校球児たちへ】DeNA牧「野球を続けるか悩んだ」 県大会2年連続初戦敗退から「努力し続けたから今がある」
高校球児たちへメッセージを贈るDeNAの牧秀悟選手
球団新記録となる新人から2年連続20本塁打を記録したDeNAの牧秀悟選手が「高校野球特別企画」として、自身の高校時代の思い出や、現在の高校球児たちへ伝えたい思いを語ってくれました。

■夏の県大会は2年連続初戦敗退に「野球を続けるか悩んだ」

「(2年時、3年時ともに)初戦で負けた。その時の記憶は、今でも残っています」そう語るのは、現在DeNAの絶対的4番として活躍する牧秀悟選手。

長野県中野市出身の牧秀悟選手は、小学1年生で野球を始め、中学時代は若穂リトルシニアでプレーしました。その後、同県の松本第一高校に進学。1年春から主軸として、試合に出場しました。

しかし、1年夏は(長野県大会)準々決勝敗退。2年夏、3年夏はともに初戦敗退し、目標に掲げた甲子園出場は叶いませんでした。

野球人生で一番悔しかったという2年連続の県大会初戦敗退。「僕の高校時代は勝つことができず、苦い思い出が多いです」と当時を振り返りました。

同校の2学年先輩である百瀬大騎さん(現DeNAチーム付き広報)が同球団からドラフトで指名される姿を見て、「高校時代からプロへ行きたいと思っていた」と語る牧選手ですが、思うような結果を残せなかった高校3年間を振り返り、今後も野球を続けるか葛藤があったといいます。

「甲子園を目指していましたが、(2年連続で県大会)初戦で負けてしまって、本当に野球を続けるかどうかというところまでなりました」

■「他の人に負けたくない」原動力となった“悔しさ”

納得のいく結果を残す事が出来ず、高校野球を終えた牧選手。野球を続けるか悩んだ末に、“プロを目指して大学で野球を続ける”という決断を下しました。

この決断には、高校野球で勝つ事が出来なかった悔しさがあったといいます。

「(目標にしていた甲子園に行けず)負けた悔しさや『他の人に負けたくない』という強い気持ちがありました」“負けたくない”という思いを胸に、中央大学に進学した牧選手は、3年時に大学日本代表に選出。

プロ入りへの転機となったと語る大学ジャパンでは4番として、同学年の近畿大学・佐藤輝明選手(現阪神)らとともに活躍し、夢であったプロの世界へたどり着きました。

■プロ入り後も変わらぬ姿勢、高校時代に学んだ「目標に向かってチームとして一生懸命やる」

DeNAのベンチでは誰よりも声を出し、チームメートが活躍すると誰よりも大きなリアクションで喜び、チームを鼓舞し続ける牧選手。“チームのために”という姿勢は高校野球から学んだといいます。

「高校3年間を通じて、チームで練習・トレーニングを一生懸命やりました。ひとつの目標に向かって、個人ではなくチームでやるにはどうしたらいいか、高校野球で学ぶことができたと思います」

■高校野球を終えた高校球児たちへ「努力し続けてほしい」

プロ入り2年目にして、プレーのみならず戦う姿勢でもチームを引っ張る牧選手。自身の高校時代を振り返り、現在の高校球児たちへ伝えたい思いを語ってくれました。

「僕は高校時代、甲子園を目指していた。しかし、県大会の初戦で負けてしまい、本当に野球を続けるかというところになりました。でも、今こうしてプロの世界で戦えているのは、『負けの悔しさ』があったから。『他の人には負けたくない』という気持ちで今までやってきました。今の高校球児には、どんな結果にしろ努力し続けてほしいと思います」
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