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【大会15日目】日本がメダルラッシュ AMIが新競技ブレイキンで初代女王 メダルランキングは4位に浮上

2024年8月10日 11:11
【大会15日目】日本がメダルラッシュ AMIが新競技ブレイキンで初代女王 メダルランキングは4位に浮上
パリ五輪・日本勢メダル獲得状況(大会15日目)
◇パリオリンピック2024(大会15日目=日本時間9日、10日)

大会15日目、日本はメダルラッシュ。新競技のブレイキンAMIが金メダル。レスリングでも2個の金メダル、スポーツクライミングでは17歳が銀メダルを獲得しました。

パリオリンピックの新競技ブレイキンは、DJが流す音楽に合わせそれぞれパフォーマンスを披露。1対1の対決で「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいて採点を行います。

日本の湯浅亜実選手(25歳、ダンサー名=AMI)は予選リーグから華麗なステップやダイナミックなパワームーブで会場をわかせ、準々決勝へ。その後もSYSSY(フランス)やINDIA(オランダ)を破り決勝に勝ち進みます。

決勝ではNICKA選手(リトアニア)に対して、3ラウンドの戦いで3-0の勝利。初代女王に輝き、金メダルを手にしました。

リオオリンピックで銀メダルを獲得したレスリング男子フリースタイル57キロ級樋口黎選手。

3年前の東京オリンピックは落選し出場できませんでしたが、今大会は圧倒的な強さで決勝まで勝ち上がりました。

その決勝でアメリカのスペンサー リチャード・リー選手と対戦した樋口選手は第1ピリオド、相手に場外に出され先制ポイントを奪われるなど2ポイントを失います。

それでも第2ピリオド、相手の一瞬のすきを突き、タックルから相手のバックを取り、2対2の同点に追いつくと、その後は、相手の攻撃を耐えた樋口選手。ビッグポイントの差で勝利し、決勝で敗れたリオオリンピックから8年、悲願の金メダルを獲得しました。
リオオリンピックの決勝で吉田沙保里さんを破ったアメリカのマルーリス選手に準決勝で勝利するなど、決勝まで圧倒的な強さをみせ勝ち上がったレスリング女子57キロ級の櫻井つぐみ選手。

決勝はモルドバのアナスタシア・ニキタ選手と対戦しました。第1ピリオド、1分18秒で片足タックルからバックをとり2ポイントを先制した櫻井選手。さらに残り10秒、相手に攻められるも逆にバックを取り4対0で試合を折り返します。

第2ピリオドは相手の攻撃を耐えると、逆にポイントを奪った桜井選手。6対0で勝利し金メダルを獲得しました。

■現役高校生の安楽宙斗が銀メダルを獲得 スポーツクライミング日本男子史上初の快挙

スポーツクライミングの「男子ボルダー&リード」の決勝戦が行われ、初出場の17歳の安楽宙斗選手が出場しました。

ボルダーとリードの合計ポイントで順位が決定するこの種目。安楽選手はボルダーラウンドで2連続完登を成功させ「69.3」ポイントを獲得。決勝の前半時点で1位につけていました。

決勝の後半は15mのせり出した壁を命綱をつけながら登り、到達した高さを競うリードラウンド。制限時間は6分で挑戦は1度のみ、落下した時点で終了となります。

決勝の最終、8番目のクライマーとして登場した安楽選手は着々と登り進めます。しかし金メダルまであと一歩のところで落下。「76.1」ポイントを獲得し、合計「145.4」ポイントで銀メダルを手にしました。

スポーツクライミングで日本男子がメダルを獲得するのは初の出来事となります。

この日、金メダル3個、銀メダル1個を獲得した日本は、合計のメダル数が37個(金16個、銀8個、銅13個)となり、金メダルの個数が最も評価される「メダルランキング」は、フランスや韓国などを抜き、7位から一気に4位に浮上しました。

▽メダルランキング(大会15日目終了時点)
1位 アメリカ(金33・銀39・銅39)
2位 中国(金33・銀27・銅23)
3位 オーストラリア(金18・銀16・銅14)
4位 日本(金16・銀8・銅13)
5位 イギリス(金14・銀20・銅23)
6位 フランス(金14・銀20・銅22)
7位 韓国(金13・銀8・銅7)
8位 オランダ(金13・銀6・銅10)
9位 ドイツ(金12・銀9・銅8)
10位 イタリア(金11・銀12・銅13)