【高校サッカー茨城全力応援】キャプテンが流した2度の涙「明秀日立」を応援したい5つのこと
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1.日本一をつかんだ卒業生
来年度で創立100周年を迎える明秀日立。甲子園出場経験のある野球部OBには、巨人の増田陸選手や、今年日本一に輝いた横浜の大原慎司1軍投手チーフコーチら。さらにゴルフ部からは、10月に初優勝をあげた佐藤心結プロを輩出するなど、サッカー部以外の運動部も非常に盛んです。
2.県勢44年ぶり 快挙達成したサッカー部
3.日本代表の母校とライバル対決
11月に行われた、全国高校サッカー選手権茨城大会決勝。相手は、日本代表・上田綺世選手の出身校で、今年夏のインターハイ茨城大会決勝で敗れているライバル鹿島学園でした。
「早い時間に点を取ることを狙っていた」という萬場努監督。前半6分、ゲームキャプテン竹花龍生選手(3年)のコーナーキックから、こぼれ球に柴田健成選手(3年)が反応し狙い通りの先制点を奪うと、後半12分には竹花選手がゴールを奪い2点リードで終盤へ。その後、鹿島学園に再三ゴールに迫られますが、GK重松陽選手(3年)がビッグセーブを連発。明秀日立がライバルとの決勝戦を制し、2大会連続の全国大会出場を決めました。
4.全国屈指のフィジカル
目指すスタイルは「Strong and Technical」という明秀日立。茨城大会決勝でも再三見られたのが、その「Strong」のスタイル通りのフィジカルの強さです。過去には「体重の1.25倍のベンチプレス」という目標設定があったほどで、今は具体的な数値の設定はないといいますが、フィジカルについては全国トップレベルだと萬場監督は自信を持っています。
「明秀日立といえば、という基準になっている。ここからより個が強くなっていかなければいけない。フィジカルは、自由に体を動かす力。体を動かすために必要な筋力は必要で、そこは選手個人がしっかり認識して、明秀日立でサッカーをやるための基準まで持ってきています」
5.エース・10番・キャプテン 仲間の思いを背負い涙
中心選手の1人が、強靱なフィジカルから生まれるドリブルが武器で、今大会7得点と圧倒的な決定力を持つ竹花龍生選手(3年)。昨年度は、2年生ながら夏のインターハイ優勝に貢献し、日本一を知るメンバーの1人です。
新チームでは、ゲームキャプテンを任された竹花選手。夏のインターハイでは、日本一連覇を目指しましたが、茨城大会決勝で鹿島学園に敗退。試合後、応援席の仲間の前で涙を流していました。
「昨年も2年生ながら出られない選手の思いを背負って戦っていたんですけど、今年は3年生ということで、本当にキャプテンとしてそういう思いがすごく強かった。そんな中で負けてしまい、応援席にいる3年生や出られない選手の姿を見たら涙が出ました。」
そのリベンジの舞台が、11月の全国高校サッカー選手権茨城大会決勝でした。結果は自身もゴールを決め2対0で勝利。目標とする選手権での日本一へ夢がつながると、試合後には再び涙を流しました。
「今日の勝利は全員でつかんだ勝利。また良い準備して全国大会に向かいたい」
明秀日立の初戦は12月31日に行われる近大和歌山との2回戦。夏と冬とで異なる涙を流した竹花選手。次は、選手権での初の日本一、そして仲間と流すうれし涙となるのでしょうか。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)