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「非常に難しい選考でございました」 2024年沢村賞は該当者なし 候補に挙がったのは? “沢村賞は最優秀投手賞ではない”

2024年10月28日 17:16
「非常に難しい選考でございました」 2024年沢村賞は該当者なし 候補に挙がったのは? “沢村賞は最優秀投手賞ではない”
沢村賞選考委員(左から工藤公康さん、平松政次さん、堀内恒夫さん、山田久志さん、斎藤雅樹さん)
プロ野球で先発投手最高の名誉ともいわれる沢村賞の選考委員会が28日、都内で行われ、2024年は「該当者なし」となりました。

堀内恒夫選考委員長は「たくさんの選手の名前が出てきましたが、帯に短し、たすきに長し。非常に難しい選考でございました。一本化するのが難しく、今年は『該当者なし』にさせていただきます」と冒頭で述べました。

沢村賞はプロ野球れい明期に豪腕投手として活躍した沢村栄治さんの功績をたたえて制定されたもので、登板試合数25試合以上、完投試合数10試合以上、勝利数15勝以上、勝率6割以上、投球回数200イニング以上、奪三振数150個以上、防御率2.50以下という7つの選考基準があります。

今回の選考委員会で、名前が挙がった主な投手としては巨人の菅野智之投手、戸郷翔征投手、DeNA・東克樹投手、日本ハム・伊藤大海投手にソフトバンクの有原航平投手。このうち4項目を満たしているのは戸郷投手のみで、他4人は3項目を満たしていました。

「この投手有利の時代に、もうちょっと成績が上がって欲しかった。無理して選ぶことも必要ない。沢村さんのお名前がある、大事な賞」とした堀内委員長は「最優秀投手ではない、沢村さんの賞。格式、威厳、そういうものを持って選考したい」と続けました。

最後は消去法という形をとって、候補を戸郷投手と有原投手の2人に絞ったものの、それでも結論が出せず、「該当者なし」となりました。該当者なしは2019年以来、5年ぶりとなります。

最終更新日:2024年10月28日 17:16
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