【カープ】堂林翔太 初の「開幕4番」と「選手会長」として挑む今シーズン プロ15年目の覚悟に迫る
ペナントレースが開幕して約1か月。上位浮上を狙う戦いを続けるカープの中心にいるのがプロ15年目の堂林翔太です。今シーズン、新たな気持ちで奮闘の日々を送る堂林に「4番像」について聞きました。
Q.堂林選手個人としては、今シーズンどのように感じていますか?
■カープ 堂林翔太選手
正直本調子ではないですけど、それなりに悪いなりにやれているのかなと思います。
昨シーズンは、主力が欠けた夏以降、勝負強さを発揮。プロ初の4番を務めると、3年ぶりに2桁ホームランをマークするなど、クライマックスシリーズ進出に大きく貢献しました。そして迎えた今シーズン。プロ初の開幕4番に起用されます。
■カープ 堂林翔太選手
(心の)準備はできてなかったです。開幕前日に監督から直接「4番レフトで行くよ」って言われて。そんなにプレッシャーはあんまり感じずに、開幕戦はスッと入れたって感じですね。
その後も、出場した試合はすべて4番スタメン。その打席で意識していることとは…?
■カープ 堂林翔太選手
自分一人ではないんだよっていうのを自分の中で言い聞かせて。僕の中では繋ぐ4番だと思っているので、周りの球団見てもすごいバッターが4番を打ってるわけで、その中で力としては及ばない部分が多いので、そこはまた違ったスタイルでというか、やらないといけないのかなと思って。繋いで、束になって、線で勝たなくちゃいけないのかなと思ってます。
しかし現在、堂林は打撃面である壁に直面していました。
■カープ 堂林翔太選手
打球方向もはっきりしてますし、ヒットゾーンがレフトの方で自分が思い描いている打球ではないですけど。
これまでに打ったヒット17本のうち、レフト方向に飛んだものは11本。ヒットゾーンへ落ちることはプラスにとらえつつも、堂林にとって理想である逆方向への長打が出ていないことが課題でした。
■カープ 堂林翔太選手
単純にボールを引き付けられてないっていうのが現状なので、そこは大いに改善するところだと思いますし、試合の中で打球方向が変わってくれば、上向きになっていくのかなと思います。
Q.練習の中で、そこを改善するためにより意識的にやっていることは?
■カープ 堂林翔太選手
準備の段階で体のトレーニングとか、そういった部分で動きを入れたりとか、よりトップの位置が引けるようにっていうのは意識はしてますね。そこがまだ野球の動きになると直結してないので、これからかなとは思ってます。
そして堂林には大きな転機も。
■カープ 堂林翔太選手
今シーズンは、立場も変わったシーズンですので。
プロ15年目で選手会長に就任。先頭に立ってチームを引っ張る存在になりました。
■カープ 堂林翔太選手
僕もなかなかキャプテンとか、過去を振り返ってもなかなか経験がないので、今シーズンは本当に未知で始まったシーズンだったので。でも絶対プラスになると思って、また違った自分を発見できるのかなと思って、今シーズンはやってます。
ペナントレースはまだ始まったばかり。4番として、選手会長として新たな自分と向き合いながら今シーズンを戦います。
■カープ 堂林翔太選手
勝ってファンの皆さんに喜んでもらえるように、その先に優勝できるようになんとかやっていきたいです。きれいなことはできないので泥臭く、そういう姿を見せていけたらいいなと思ってます。
《2024年4月21日 広島テレビ「元気丸」で放送》