四国アイランドリーグ20年 インディゴ関係者が「苦難の道のり」語る【徳島】
徳島インディゴソックスの後期優勝も記憶に新しいですが、四国アイランドリーグプラスは2024年、設立から20年の節目を迎えました。
日本初の野球独立リーグとして、全くのゼロからスタート、毎年、多くのドラフト指名選手を輩出するまでになった20年の歴史を振り返ります。
9月4日、徳島インディゴソックスは、圧倒的強さを見せつけ後期優勝、2022年後期からリーグ初となる5期連続優勝を飾りました。
今や「日本で一番NPBに近い球団」と言われるインディゴソックス。
しかし、ここに至るまでには、決して平坦ではない、苦難の道のりがありました。
長年、インディゴソックスを見守ってきたマネージャーの米本元子さんは、設立当時をこう振り返ります。
(米本さん)
「四国アイランドリーグ徳島インディゴソックスに携わるようになったのは、2005年の球団、リーグ発足当時からです」
(石毛宏典さん)
「プロ野球界への供給源となるように、そういう位置づけにこのリーグを捉えています」
四国アイランドリーグは2005年、元西武でオリックスの監督も務めた石毛宏典さんが、アメリカへ留学した際に見た独立リーグを参考に設立しました。
(米本さん)
「ボランティアをしながら、一ファンだったんですけど、徳島にプロ野球チーム、独立リーグのプロ野球チームが出来たっていうので、凄い新鮮だった」
県出身で、インディゴソックスの初代キャプテンを務めた山田大二郎さんです。
(山田さん)
「一番は自分がNPBの世界へ足を踏み入れるいいチャンスの場が、ひとつ出来たことが大きかった」
リーグ開幕前、山田さんも参加したトライアウトには、全国から1000人を超える若者が挑みました。
(山田さん)
「手ごたえも何も全く分からない状態で、ただただ覚えているのが、石毛さんの熱い言葉ですね。まず、何をしにここに来たのかっていうことをよく考えろ」
無事、トライアウトを勝ち抜いた山田さんでしたが、まだまだリーグの環境は十分とは言えない時代でした。
(山田さん)
「当初は河川敷でしたから、朝の8時から夕方高校生が出て来るまでですよね、3時とかまで練習を行って、それ以降は自主練習」
(米本さん)
「当時ほんとに、今みたいに環境が整ってなかったので、マシンはファンの方から寄贈していただいたものをずっと使ってましたね」
選手だけでなく、運営も試行錯誤の連続でした。
(米本さん)
「圧倒的に社員数が少ないことが、大変だったとは思うんですが、組織が小さい分経営とか、運営とか広報とか企画とか、いろんな仕事に携わることができて、そういった面はプラスだったかなと」
しかし経営は苦しく、これまで何度も存続の危機に立たされました。
(会見)
「この3月31日付けをもって、撤退をすると」
資金難により、たびたびオーナー会社が球団経営から撤退。
その都度、運営が変わりました。
最初の5年ほどはこうした事態の繰り返しでした。
(米本さん)
「2010年くらいから」
2010年には、チームの存続を求めファンが署名活動を展開、実に約1万5000筆もの署名が集まりました。
翌年以降、新オーナーのもとでチームは立て直しに成功。
当初の目標だったドラフトにも指名されるようになりました。
(米本さん)
「どんどんインディゴソックスの存在価値っていうのが出てくるようになりました」
(記者)
「待ちに待ったホーム開幕戦。しかし、スタンドに観客の姿はありません」
そんなリーグを2020年、新型コロナウイルスが襲いました。
(米本さん)
「経営も運営も何も前向きに出来ない、苦しい時期ではあったんですけど、そんな時だからこそ自分たちが一生懸命野球をして頑張ることで、大変な人に勇気とか希望とかを与えられたらなって思いで、選手たちも私たちも、頑張ってた部分はありますね」
けれど、降りやまない雨などない。
(米本さん)
「ファンの皆様と対面でお会いできて、スタンドから大きな声で応援していただいてる様子をコロナあけてすぐの試合で見たときは、やっぱりいいなって感動しましたね」
そしてインディゴソックスは5期連続優勝、ドラフト指名も11年連続です。
(山田さん)
「ほんとに強いなと、自分らがプレイヤーでやってた期間っていうのは、ほんとにいきなりどん底だったような成績、そこから、後から入ってくるメンバーたちが、一生懸命そこから打開していってくれて、なんかほんとに独立リーグっていうのが、どんどんどんどん進化発展を遂げていってるなって、きょうこのごろつくづく感じていて、すごいなっていう気持ちが強いですね」
リーグ設立から20年。
(米本さん)
「20年前はなかったインディゴソックスが、無くてはならない存在になれるように10年後、20年後も続けていけるように、いろいろ政策をうっていきたいっていうふうに思ってます」
20年前、熱い思いで四国アイランドリーグを作った石毛宏典さんは、「独立リーグからプロへの道ができつつあある。自分の構想は間違いではなかった」と話しました。
決して順風満帆ではなかった20年。
しかし彼らは今、しっかりとその存在を確立しています。
日本初の野球独立リーグとして、全くのゼロからスタート、毎年、多くのドラフト指名選手を輩出するまでになった20年の歴史を振り返ります。
9月4日、徳島インディゴソックスは、圧倒的強さを見せつけ後期優勝、2022年後期からリーグ初となる5期連続優勝を飾りました。
今や「日本で一番NPBに近い球団」と言われるインディゴソックス。
しかし、ここに至るまでには、決して平坦ではない、苦難の道のりがありました。
長年、インディゴソックスを見守ってきたマネージャーの米本元子さんは、設立当時をこう振り返ります。
(米本さん)
「四国アイランドリーグ徳島インディゴソックスに携わるようになったのは、2005年の球団、リーグ発足当時からです」
(石毛宏典さん)
「プロ野球界への供給源となるように、そういう位置づけにこのリーグを捉えています」
四国アイランドリーグは2005年、元西武でオリックスの監督も務めた石毛宏典さんが、アメリカへ留学した際に見た独立リーグを参考に設立しました。
(米本さん)
「ボランティアをしながら、一ファンだったんですけど、徳島にプロ野球チーム、独立リーグのプロ野球チームが出来たっていうので、凄い新鮮だった」
県出身で、インディゴソックスの初代キャプテンを務めた山田大二郎さんです。
(山田さん)
「一番は自分がNPBの世界へ足を踏み入れるいいチャンスの場が、ひとつ出来たことが大きかった」
リーグ開幕前、山田さんも参加したトライアウトには、全国から1000人を超える若者が挑みました。
(山田さん)
「手ごたえも何も全く分からない状態で、ただただ覚えているのが、石毛さんの熱い言葉ですね。まず、何をしにここに来たのかっていうことをよく考えろ」
無事、トライアウトを勝ち抜いた山田さんでしたが、まだまだリーグの環境は十分とは言えない時代でした。
(山田さん)
「当初は河川敷でしたから、朝の8時から夕方高校生が出て来るまでですよね、3時とかまで練習を行って、それ以降は自主練習」
(米本さん)
「当時ほんとに、今みたいに環境が整ってなかったので、マシンはファンの方から寄贈していただいたものをずっと使ってましたね」
選手だけでなく、運営も試行錯誤の連続でした。
(米本さん)
「圧倒的に社員数が少ないことが、大変だったとは思うんですが、組織が小さい分経営とか、運営とか広報とか企画とか、いろんな仕事に携わることができて、そういった面はプラスだったかなと」
しかし経営は苦しく、これまで何度も存続の危機に立たされました。
(会見)
「この3月31日付けをもって、撤退をすると」
資金難により、たびたびオーナー会社が球団経営から撤退。
その都度、運営が変わりました。
最初の5年ほどはこうした事態の繰り返しでした。
(米本さん)
「2010年くらいから」
2010年には、チームの存続を求めファンが署名活動を展開、実に約1万5000筆もの署名が集まりました。
翌年以降、新オーナーのもとでチームは立て直しに成功。
当初の目標だったドラフトにも指名されるようになりました。
(米本さん)
「どんどんインディゴソックスの存在価値っていうのが出てくるようになりました」
(記者)
「待ちに待ったホーム開幕戦。しかし、スタンドに観客の姿はありません」
そんなリーグを2020年、新型コロナウイルスが襲いました。
(米本さん)
「経営も運営も何も前向きに出来ない、苦しい時期ではあったんですけど、そんな時だからこそ自分たちが一生懸命野球をして頑張ることで、大変な人に勇気とか希望とかを与えられたらなって思いで、選手たちも私たちも、頑張ってた部分はありますね」
けれど、降りやまない雨などない。
(米本さん)
「ファンの皆様と対面でお会いできて、スタンドから大きな声で応援していただいてる様子をコロナあけてすぐの試合で見たときは、やっぱりいいなって感動しましたね」
そしてインディゴソックスは5期連続優勝、ドラフト指名も11年連続です。
(山田さん)
「ほんとに強いなと、自分らがプレイヤーでやってた期間っていうのは、ほんとにいきなりどん底だったような成績、そこから、後から入ってくるメンバーたちが、一生懸命そこから打開していってくれて、なんかほんとに独立リーグっていうのが、どんどんどんどん進化発展を遂げていってるなって、きょうこのごろつくづく感じていて、すごいなっていう気持ちが強いですね」
リーグ設立から20年。
(米本さん)
「20年前はなかったインディゴソックスが、無くてはならない存在になれるように10年後、20年後も続けていけるように、いろいろ政策をうっていきたいっていうふうに思ってます」
20年前、熱い思いで四国アイランドリーグを作った石毛宏典さんは、「独立リーグからプロへの道ができつつあある。自分の構想は間違いではなかった」と話しました。
決して順風満帆ではなかった20年。
しかし彼らは今、しっかりとその存在を確立しています。
最終更新日:2024年9月12日 21:04