「世代トップレベル」女子バスケU-14育成キャンプ召集!天草の中学生に迫る
巧みなドリブル。精度の高いロングシュート。
抜群のセンスが光る、本渡中2年の玉木さくら選手です。
Q.得意なプレイは?
■玉木さくら選手
「緩急のあるプレイとスリーポイントシュート」
Q.ポジションは
「ポイントガード」
ポイントガードは、ゲームメイクを任されるチームの司令塔。また自ら得点を決める“決定力”も併せ持ちます。
本渡中女子バスケ部は、去年、県中体連2連覇を達成。
九州大会では3位に輝き、全国大会に出場するほどの強豪校です。
■山下和毅コーチ
「基本に忠実にバスケをする。ディフェンスのチームで試合をすると相手の得点は結構少ない」
そのチームのディフェンス力をもってしてもなかなか止められません。
現在JBAでは将来の日本代表選手の育成に力を入れています。去年、選考基準を満たし、全国から集められた選手は約60人。玉木選手は14歳以下の育成キャンプの最終メンバー20人に選ばれた実力者です。
バスケ部のコーチ山下さんに玉木選手の“すごさ”について聞きました。
Q.玉木選手について?
■山下和毅コーチ
「ここぞというときに頼りになる選手。カットイン(ドリブル突破)もできないといけないし、シュートも打てないといけない。ほとんどが(世代)トップレベルの力を持っている。オールラウンド選手です」
ポイントガードは仲間の得点をアシストするパスの精度も求められます。
ペットボトルまでの距離約15メートルも、見事的中!
■玉木さくら選手
「3歳ぐらいのとき、お父さんとお母さんがバスケをしていて始めました」
両親だけでなく3人の妹も含め、全員が経験者というバスケ一家。
玉木選手が父、聡一郎さんの練習に初めてついていったのは2歳の頃。物心ついたときからバスケは身近な存在でした。当時の様子を祖父・能久さんに尋ねると…
■祖父・能久さん
「よく練習していました。ボールを触らない日はなかったかも」
小学6年の時には全国大会に出場。県の選抜メンバーにも選ばれました。
試合で活躍する姿を見てきた妹たちは。
■妹さん達
「怒るとこわいけどかっこいい」
「さくらみたいになりたい」
自宅では試合がある度に自分のプレイを分析。他にも…
■玉木さくら選手
「NBA選手や日本代表選手の映像をよく見る」
大好きなバスケで負けたくない…その一心で日々努力を重ねています。
去年、出場した全国の舞台、そして、世代別の育成キャンプを経験し見えてきた課題も。
「いつも打てるシュートが打てなかったりする部分が多くて、タフショットが外れることが多くありました」
相手の激しいマークにあい体勢を崩されながら打つ「タフショット」。全国には身長180センチや190センチの選手もいるため、より精度が求められます。
キャプテンの上口さん。玉木選手について…
■本渡中主将・上口凛華選手
「接戦や負けている場面でスリーポイントを決めてくれたり、中への強いドライブ(ドリブル突破)があって本当に助かります」
一方、学校生活の様子はというと…。
■荒木悠花さん
「ポジティブで面白いことを急につっこんできたりしてきます」
頼りにされながらもムードメーカーの一面もある玉木選手。同級生メンバーとの仲の良さも抜群です。
ことし1月に行われたクラブチームも出場する県選手権大会、決勝。
この試合で玉木選手が躍動します。
スリーポイントラインからさらに遠いディープスリー。
ディフェンスでも得意の緩急のあるプレイ。
そして、絶妙のパス。ボールを浮かす技ありのフローターシュート。
極めつけは超クイックのスリーポイントシュート。
玉木選手は3ポイントシュート4本を含む28得点。最優秀選手にも選ばれました。97チームの頂点をとったのは、本渡中バスケ部でした。今後の目標を聞きました。
■玉木さくら選手
「1年生のときから県中体連優勝してきているので今年も優勝して、 再び全国大会に出られるよう頑張りたい」