史上最速Vに熱狂 地元石川は大の里フィーバー 被災地にも元気届けた初優勝
大一番の取組から優勝に沸く各地の様子などを取材しました。
市川栞キャスター:
「千秋楽を迎えた両国国技館は多くの人でにぎわっています。まもなく大の里の優勝をかけた取り組みが始まります」
単独トップで千秋楽を迎えた23歳の新小結 大の里。
相手は1敗差で大の里を追いかける関脇 阿炎。
大の里にとっては勝てば初優勝の大一番です。
こうした中。
重盛友登 記者:
「優勝の瞬間を見届けようと地元 津幡町の会場は大勢の人で溢れかえっています」
地元の津幡町ではパブリックビューイングが開かれました。
押し出しで12勝3敗。初優勝を決めました。
津幡町で観戦した人は…:
「おめでとうございます」
「最高最高」
「地震あったけど石川県民も喜んでいると思う」
大の里が帰省した際によく訪れる地元のすし店では。
鮨正 小山圭介さん:
「これは大の里関のサインです」
「きょうはこれを着て応援しました」
「すごいですね、涙涙」
「後ででっかく優勝と書きます」
能登の被災地にも元気を与えました。
「避難所でもみんなして見てたから」
「勇気づけられますよね」
「相撲は力出ますね、見とっても。やっぱり頑張ろうと思いますね」
「横綱になってもらいたい」
優勝の瞬間を国技館で見守った小学生時代の恩師は…
津幡町少年相撲教室・長井恒輝監督:
「幕内最速優勝という最高のシチュエーションで見ることができて本当に嬉しかったですね」
「グータッチでいつも相撲教室の子が優勝するとやっているんですけど、できないかなと思って近づいて腕を出すとやってくれました」
「夢をかなえた、追い続けている、そういう先輩がいるということで」
「先輩を目標にしてこれから頑張ってほしいなと思います」
そして…
「いま大の里の姿が見えました。大きな歓声が上がっています」
初土俵から7場所での優勝は幕下付け出し力士としては史上最速。
同じ石川県出身の元横綱 輪島の記録15場所を大きく更新しました。
二所ノ関部屋の祝賀会では、元稀勢の里の二所ノ関親方とともに喜びの表情を見せました。
大の里関:
「1年前、デビューして、デビューした場所でこうやって1年後に優勝できるとは想像していなかったので、こうやって優勝できたのがうれしくて」
「小さいころからテレビで見ていた天皇賜杯を抱くことが嬉しかったですし、また何回も優勝したいなと思いました」
二所ノ関親方:
「まさかこんなに早くこの日を迎えるとは思ってもいなかったので本当によく頑張ってくれたなと思います」
大の里は合わせて殊勲賞と技能賞も受賞し、新入幕以来3場所連続の三賞受賞となりました。
一方。
「はい。大の里優勝で~す」
「号外で~す」
金沢駅では号外が配られるなど、さっそく大の里の優勝フィーバーに湧きました。
そして、金沢駅の観光案内所にある等身大のパネル前で記念撮影をする人も…
「優勝する前にも(パネルの前で)撮ったけど優勝したからまた撮る」
県内出身力士の優勝は1999年の名古屋場所で優勝した当時関脇の出島以来。
25年ぶりの快挙です。