ストライクの山築く「雲仙市出身のトップボウラー」20年以上の経験生かし狙うは個人日本一《長崎》
20年以上国内トップクラスで活躍するボウリング選手。
今年は国民スポーツ大会での3連覇を目指すとともに、国内大会での個人日本一を狙います。
華麗なフォームから繰り出す投球で、ストライクの山を築きます。
雲仙市出身の山下 知且さん 42歳。
アマチュアでありながら20年以上、国内のトッププレーヤーとしてボウリング界をけん引しています。
(山下 知且さん)
「子供も大人もお年寄りも、男女関係なく、みんなが同時にできて競い合えるスポーツというのが、1番の魅力」
5歳でボウリングを始めた山下さん。
小浜高校時代に当時の国体で優勝し、高校3年生でナショナルチームのメンバーに選ばれます。
2006年にはアジア大会で金メダルを獲得するなど、国際舞台でも活躍しています。
長崎市のボウリング場には、数々のパーフェクトを達成した証が飾られています。
(山下 知且さん)
「百数十回まで数えていたが、たぶん400回ぐらいあるんじゃないか」
アベレージはこの10年、プロボウラーを上回る230前後を維持。
長年に渡り高いレベルを保てるその訳は…。
(山下 知且さん)
「オールラウンダーというところだと思う。苦手がない。自分は投げ方やスピード、回転の方向を全部コントロールできるようにしている」
レーンの状態などに応じて投球フォームを変えることで、多彩なボールを投げることもできるといいます。
去年は、4人1チームで争う国民スポーツ大会の団体戦で連覇を達成。
今年は国スポ3連覇を狙うとともに個人では、来月の全日本選手権での舞台で日本一を狙っています。
(山下 知且さん)
「強い長崎をみんなに見せたい。存在感を見せたい。
50歳になるまでに個人の総合優勝をしたいという思いがあって、全日本選手権でできれば個人で優勝したい」
選手として活動する傍ら、日本ボウリング協会の理事や国際ボウリング連盟のアスリート委員としてボウリングの普及や地位向上を担う立場でもある山下さん。
目指すのは、1988年ソウル大会の公開競技以来途絶えている、オリンピックの正式種目入りです。
(山下 知且さん)
「マイナースポーツと言われる中で、国民誰もが知っているスポーツなので、どうにかこれをもっと再び盛り上げていきたい。
オリンピックに競技として正式に入って、自分の教え子がその舞台で投げる。それを私がコーチングするのが夢」
長崎が誇るベテランボウラー山下 知且さん。
選手として、そして伝道者として、日本のボウリング発祥の地から世界を見据えた活動を続けます。
ボウリングの全日本選手権は、3月20日から愛知県で開かれます。
また、山下さんは先月の県選抜選手権にも優勝し、5月に開かれる全日本選抜選手権の県代表にも選ばれています。