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“長崎人らしさ” 演出「ながさきピース文化祭」総合演出の金沢知樹さんが語るイベントへの思い《長崎》

2025年3月18日 17:00
“長崎人らしさ” 演出「ながさきピース文化祭」総合演出の金沢知樹さんが語るイベントへの思い《長崎》

9月に開幕する「ながさきピース文化祭」。

開会式と閉会式の総合演出を務めるのは長与町出身の脚本家です。

県民総参加のイベントへの思いを聞きました。

◆キャスティングの基準…「一緒にいておもしろそうだな」

(金沢 知樹さん)
「なんか暇な時に描く。うまくない?」

ノートに描いているのは、なぜか あの国民的マンガ。

(金沢 知樹さん)
「何の意味もない。こういうのをかきながらアイデアが浮かんだりする…。
ごめん、うそ!」

長与町出身の脚本家、金沢 知樹さん。

ながさきピース文化祭の開会式、閉会式で総合演出を担当します。

草彅剛さんらも出演、ふるさと長与町を舞台にした映画『SABAKAN(サバカン)』の監督をはじめ、
世界中で大ヒットした Netflix配信のドラマ『サンクチュアリ』の脚本などで知られるヒットメーカーです。

おととし8月には地元長与町で、舞台『幽霊でもよかけん、会いたかとよ』を上演しています。

出演者を選ぶ基準を尋ねると…。

(金沢 知樹さん)
「1つだけかな。映画SABAKANを撮った時もそうだし、ほかのオーディションもそうだけど、一緒にいておもしろそうだなという人、一緒にいて楽しい人がいい。
そういう基準で選ぶかな、オーディションは。演技とかは、まったく見ない」

◆「芝居ができるか関係ない。“金沢” がどうにかしますから」

この日行ったのは、ピース文化祭で上演する県民参加型の舞台のオーディション。

金沢さんが脚本・演出を務めます。

(金沢 知樹さん)
「出演者を探しに来たのではなく、僕は作品という名の船のクルーを探しに来た」

116人が応募。

張り詰めた空気の中、“演技のない” オーディションが始まります。

(金沢 知樹さん)
「何故、このオーディションに来たか。自己紹介とともに、そういうのを聞けたら」

(応募者)
「演劇するのが大好きで、お芝居にすごく興味がある。本当に舞台大好きなんで」

(応募者)
「ミュージカルはすごい詳しい。誰にも負けないぐらい」

(応募者)
「どんな役でもいい。そういう場に立ったことがないので」

(金沢 知樹さん)
「お芝居ができるできないは関係ない。“金沢” がどうにかしますから」

(スタッフ)
「(自分の事を)AMARIあまり自分で “金沢” って言わない)

(金沢 知樹さん)
「矢沢(永吉さん)、以来です」

(応募者)
「とりあえず限られた人生を、精一杯 楽しみたい」

(金沢 知樹さん)
「素晴らしい。役者さん発掘じゃなくて、今回のプロジェクトは。
“こういうものもあるんだ!楽しいな” って思えてもらったらいい。僕の考えとして…」

オーディションで出された課題は、たった1つです。

(金沢 知樹さん)
「自分の思いを込めて『長崎』って言ってほしい。一人ひとり」

叫んでみたり、驚いたように口にしたり…。

応募した人たちは、それぞれのスタイルで表現します。

(金沢 知樹さん)
「本当に恥ずかしさを取っ払うのも大事。それができるかどうか。言い方がどうではなく、すごく良かった」

最後は、笑顔に包まれて終了した約30分のオーディション。

結果は後日、伝えられます。

(金沢 知樹さん)
「みんな印象的というか、無個性の人は1人もいない。あとはこっちがこの役に “あてはめてあげる”。
個性がない人、普通の人…なんて1人もいないと思っている。全員、個性的だなと思った」

◆「まず、自分が楽しむのが 絶対条件!」


今年9月に開幕する、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭、

通称「ながさきピース文化祭2025」。


音楽や演劇など文化、芸術に関わる人たちが全国から集まり、その成果を披露する祭典で、県内各地で185の事業が行われる予定です。

(桒畑笑莉奈アナウンサー)
「今年の秋に迫っていますが、就任した時は緊張しているという話もありましたが、今、気持ちに何か変化はありますか」

(金沢 知樹さん)
「気持ちの変化は特にないけど、失敗でも成功でもどっちでもよくて、自分らしく。まず、自分が楽しむのが絶対条件になる。

ふざけているんじゃないけれど、おもしろく…。

だから(県に)怒られる匂いもちょっとしてて。でもしょうがないかな。どうせ1回だから、もう怒られてもいいやと思って」

(桒畑笑莉奈アナウンサー)
「やったもん勝ちですね。どういうものが楽しめるとか、言える範囲で教えていただけますか」

(金沢 知樹さん)
「文化なので、いろんな歴史もちょっと触るんですよ。長崎には出島を通じてこういうものが入ってきたりとか。
長崎に関わった歴史上の人物とかも出てくるんですけど、その辺でちょっと遊んだりとかしている」

◆「長崎の人ってなんかいいねって『長崎人らしさ』打ち出そう」

長崎の魅力を全国に発信する、国内最大級の文化の祭典。

ヒットメーカーが生み出すのは…。

(金沢 知樹さん)
「よく聞かれる質問で『長崎の1番いいところってどこですか?』って言われて、食べ物とか歴史とか、景観、景色などいろいろあるですけど、僕が答えるのがやっぱり 『人』であって。

『人』人が長崎の1番の魅力だと思うので。
この人間らしさ、“長崎の人ってなんかいいね” っていう感じを、『長崎人らしさ』を打ち出せたらいい。
あとはやっぱり自分らしさ。せっかく自分がやるんだったら自分らしさを出したい。
“らしさ” で埋め尽くしたい。これ、いいの出ましたね」

 《 “…らしさ” で、埋め尽くしたい》

「ながさきピース文化祭」の開会式は、9月14日にアルカスSASEBOで。
閉会式は11月30日にベネックス長崎ブリックホールで開かれます。

金沢さんが脚本・演出を務める舞台は7月から稽古が始まり、10月25日26日に長崎市のチトセピアホールで上演される予定です。


【NIB news every. 2025年2月11日放送より】

最終更新日:2025年3月18日 17:00
    長崎国際テレビのニュース