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81キロ級で史上初連覇の“最強男”「柔道家 永瀬貴規選手」2025年の抱負や今後の展望語る《長崎》

2025年1月12日 7:00
81キロ級で史上初連覇の“最強男”「柔道家 永瀬貴規選手」2025年の抱負や今後の展望語る《長崎》

去年、オリンピックの柔道男子81キロ級で史上初の連覇を達成した長崎市出身の柔道家、永瀬 貴規選手。

国内や国際大会で、数々のタイトルを手にしているトップアスリートです。

ここ数年だけでも2021年は、東京オリンピックでの金メダル。翌年(2022年)の全日本選抜大会でも頂点に。

その後の主要な国際大会でも上位の成績を収め、オリンピックイヤーの去年は、トルコで行われた国際柔道連盟主催の「グランドスラム」で優勝。そして記憶に新しい、パリ大会でのオリンピック連覇です。

強豪ひしめく階級で世界の柔道を牽引する永瀬選手、今年の抱負などについて語ってもらいました。

(青木雄大アナウンサー)
「2024年はパリオリンピックで金メダルも獲得され、永瀬選手にとってどんな年になりましたか」

(永瀬 貴規選手)
「やはり2024年というのは、パリオリンピックが1番目標としていた大会だったので、その大会で目標としていた金メダルだけでなくて、やはり自分の持っている力を全て出し切れたので、結果、内容ともに100点だったのではないかと思います」

長崎市出身の永瀬 貴規選手、31歳。

2021年の東京オリンピックで悲願の金メダルを獲得すると、王者として迎えた去年のパリオリンピックでも活躍。

選手の層が厚く「鬼門」と言われる階級で、史上初となる2大会連続金メダルの偉業を達成しました。

その功績をたたえようと、元体操選手の内村 航平さんに続き2人目となる「県民栄誉賞 特別賞」も贈られました。

(永瀬 貴規選手)
「受賞できたのはすごく光栄。拍手で優しく温かく迎え入れていただいて、“おめでとう” という言葉をたくさんいただいて、改めてたくさんの方に応援していただいたんだなというのは、長崎に帰って来てから、より実感しました」

去年12月には、“心の拠り所” という母校 長崎日大高校で、恒例となった柔道大会「永瀬貴規杯」を開催。

参加した園児から中学2年生までの約750人は、憧れの選手を前に目を輝かせていました。

(青木雄大アナウンサー)
「帰ってきて子供たちの姿を見ると、どういうふうに感じますか」

(永瀬 貴規選手)
「本当に自分の原点というか、柔道にひたむきに取り組んでいた昔を思い出しながら、かわいい子どもたちの戦う姿というのも刺激になっているし、柔道を通して子どもたちもすごく成長させてもらっているのではないかと感じています」

(青木雄大アナウンサー)
「(柔道)普及の活動に力を入れるようになったことで、意識の変化はありますか」

(永瀬 貴規選手)
「やはりオリンピックで2連覇という偉業を達成することができて、それと同時に使命感というか、“自分がやらなければいけないこと” も増えてくると思うので、そういった自覚はオリンピック前より強く感じるようになっている」

(青木雄大アナウンサー)
「オリンピック後でいうと、練習の強度などはその前と比べると変わりましたか」

(永瀬 貴規選手)
「オリンピック前はすごく体も心も追い込んでいたので、やはりその時と比べると減ってはいるし、いろんなイベントなどにも呼んでいただいて、現状はそっちも優先しながら、両立というか、今しかできないこともたくさんあると思うので、柔道貢献であったり社会貢献とか、今の僕にできることを考えながら、柔道との両立に取り組んでいる状況」

柔道界屈指のストイックさで知られる永瀬選手。オリンピックイヤーの去年は質の高い練習を意識していたそうです。

(永瀬 貴規選手)
「大体7時頃には朝起きて朝ご飯を食べて、9時とか9時過ぎあたりから1時間から1時間半ぐらいトレーニングをして。
昼を食べてから少し昼寝をして、夕方の稽古を約2時間やって、ご飯食べて、お風呂入って寝るみたいな。

オリンピックイヤーはもうずっと、それが永遠に続いてたというか。やはり稽古もトレーニングも「量」。時間というよりその「濃さ」というのは、やはり高いものがあったので。
現在は少し落として、体がなまらないようにという意識」

(青木雄大アナウンサー)
「次のオリンピック、ロサンゼルスオリンピックについては」

(永瀬 貴規選手)
「まだ正直見えてない部分があって。
東京オリンピックに引き続き、パリオリンピックまで突っ走ってきたので。

現時点では目指しますと言える状況ではない。やはり時間であったり、いろんな刺激を受けることで変化が出てくると思うので、その時に思うままに進めばいいのかなと思う」

“2025年の抱負” を文字で表してほしいとお願いすると…。

(永瀬 貴規選手)
「『両』です。2025年の4月から大学院に進学するので、柔道と学業との両立。今まで柔道だけの生活を送っていたので、違った環境に2025年はなる。学業との両立は行いたいと思っているので、それを目標として『両』にしました。

今までにない考え方だったり、知識を増やしたいと思ったのでひとつ環境を変えるというか、大学院に進学することで、もちろん柔道はそうだし、人間性でもまだまだ成長したいなと」

最終更新日:2025年1月12日 7:00
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