【大相撲】史上最速V・大の里 「後輩たちに給料で米500キロ」高校時代の恩師が語る人柄と強さ 《新潟》
大相撲夏場所で初優勝した小結大の里(23)=二所ノ関。
石川県出身で中学から新潟県の糸魚川市に相撲留学していました。
史上最速優勝を成し遂げた怪物はどんな中学・高校時代を過ごしていたのでしょうか。
大の里の恩師で、母校・海洋高校相撲部の村山大洋さんに話を聞きました。
Q.夏場所優勝の一報を受けた感想は?
<県立海洋高校相撲部顧問 村山大洋さん>
「入門してまだ約1年。ここまで早く優勝するとは思っていなかったので素直にびっくりする気持ちとやっぱりうれしい気持ちがあります」
教え子が成し遂げた偉業に目を細める村山さん。
若いころは胸を出し大の里と一緒に相撲を取っていました。当時の大の里は「相撲IQが高かった」と振り返ります。
<県立海洋高校相撲部顧問 村山大洋さん>
「相撲IQがダントツ高かった。コーチも含め興味あることはどんどん聞きにに来られるタイプ。今の子はなかなか質問に来ない子が多い」
「そこを臆することなく聞けるし、身体の大きさもそうですけどやっぱりこの先たのしみだなとずっと思っていた。また精神面の強さがある。十両にあがってから彼は連敗をしたことがない。そこはすごく精神的な強さ。そういうところがこの結果に結びついているところ」
明るくポジティブな性格で後輩の面倒見もよかったという大の里。
高校3年生の時にはキャプテンを務めました。
幕内に上がった時には後輩たちに差し入れとして自分の給料で買ったお米500キロを送ってきたといいます。
Q.500キロはすごい量ですが……。
<県立海洋高校相撲部顧問 村山大洋さん>
「下宿先では(部員全員で)一回の食事に4合から5合食べるんです。そういう思いやりのある子なんですよ。人の気持ちもわかる、ありがたくて」
Q.今後への期待を教えてください
「彼をきっかけに下の子たちも頑張っていってもらいたいなというのが素直な気持ちです。ここで満足する男ではないと思っていますので、番付もさらに上がありますので上を目指してけががないように一場所一場所頑張っていってもらいたい」
「史上最速」の優勝からさらに上へ。今後の活躍が期待されます。