金メダリストも「これは宝物」…全国的に珍しい校庭ジャンプ台…老朽化で建て替え目指す小学生をジャンプ小林陵侑選手も応援【長野】
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北京オリンピックの金メダリスト・小林陵侑選手が、世界選手権に向けて北安曇郡白馬村で合宿、練習を公開しました。
今月20日から、白馬村で強化合宿を行っているのはノルディックスキージャンプで北京オリンピック・ノーマルヒルの金メダリスト小林陵侑選手です。
27日からノルウェーで始まる世界選手権を前に、報道陣に練習を公開。世界選手権直前に国内で最終調整を行うのは初の試みで、ジャンプのフォームなどを確認しました。
この日はジャンプを2本飛び、午後からはトレーニングでコンディションを整えました。今回、期待が掛かっているのが、日本人初となる世界の“4大タイトル制覇”。小林選手はここまで「オリンピック」など3つを制し、残るは「世界選手権」での金メダルのみとなっています。
小林陵侑選手
「そんなに簡単じゃないと思うんですけど、自分のジャンプがどれだけ通じるか、何が足りないのか、みてきたいと思います。でも、やることやるだけなので。」
25日まで行われる合宿の合間に訪れたのが、白馬北小学校。
この小学校には、全国的にも珍しい“校庭ジャンプ台”があります。全部で4種類あるジャンプ台のうち。「小ジャンプ台」と呼ばれる1つが、完成から半世紀以上が経ち老朽化。3年前から使用できない状態が続いています。
そのジャンプ台を直そうと、4年生の児童たちがクラウドファンディングなどで修理費を集める活動を続けています。
合宿中にこの活動を知った小林選手は、何か力になれることはないかと、小学校に足を運びました。
小林陵侑選手
「結構でかいですね」
建て替えにはおよそ1000万円かかると見込まれるジャンプ台。小林選手は寄付金の返礼品などに役立ててほしいと、自身のサイン色紙を学校に贈りました。
小林陵侑選手
「ジャンプ台がある小学校もないですから、これは宝物ですし。ジャンプも夢のある競技だと思うので、楽しんでやってもらえたらいいなと思います」