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チーム初の3連覇か 県高校総体の雪辱か 全国高校サッカー山形県大会21日に決勝

2023年10月20日 17:59
チーム初の3連覇か 県高校総体の雪辱か 全国高校サッカー山形県大会21日に決勝

全国高校サッカー選手権は21日、山形県大会の決勝が行われます。チーム初の3連覇を目指す羽黒か、県高校総体のリベンジを狙う山形明正か。県王者の座に向けて、両チームとも気合十分です。

「今週もう決勝だからね。全員もう1回気を引き締めてがんばっていきましょう」

選手権では10回目の全国出場を目指す羽黒。チーム初の県大会3連覇をかけた決勝を目前に、大詰めの調整に入っていました。

本街直樹監督「後ろからビルドアップ(攻撃の組み立て)をして選手が最後まで走り切ってゴールを目指す姿を見せて快勝したい」

伝統の堅い守りで県大会4試合を戦って失点はわずかに1。準決勝も3対0と相手を完封しました。
決勝戦の相手は夏の県総体決勝と同じ、山形明正です。総体は、2対1で勝利した相手ですが、選手たちに油断はありません。決勝を前に、闘争心をむき出しにします。

小西謙吾キャプテン「全員が勝つ絶対に全国に出るという気持ち、チャレンジャー精神を忘れず全力で叩き潰しにいく」

センターバックとしてチームの柱となるのが小西謙吾キャプテン。去年の全国大会初戦に当時2年生ながらスタメン出場し、コーナーキックからのこぼれ球を頭で押し込んで先制点も決めています。
再び全国の舞台へと駆けあがるため、大黒柱は失点“ゼロ”を誓います。

小西謙吾選手「自分のポジションは抜かれたらすぐゴールがあるのでバックライン全員が声を出して体を張ってゼロで抑えるぞという気持ちで戦っていきたい」

一方で攻撃のキーマンは、3年のフォワード三國谷斗羽選手。準決勝ではアシストも合わせて2得点に絡む活躍を見せました。この3年間ウエイトトレーニングなどで筋力アップを図り、体重は1年当時からおよそ10キロ増加。得点はもちろん前線でのチャンスメークも期待されています。

三國谷斗羽選手「フォワードとして一番は点を取ることが結果につながるゴールを積極的に目指してプレーしたい」

王者・羽黒、県大会3連覇に向けて死角はありません。

一方、山形明正は、創部以来初の決勝進出、大一番を控え、士気も上がります。準決勝は、強豪・山形中央との一戦。序盤で相手選手が一人、退場したことでより堅くなった守備に対し、なかなか得点を奪えませんでしたが、延長戦の終了間際にゴールを挙げ、決勝へとコマを決めました。

山形明正 石原和実監督「みんながハードワークできて個々ではなく選手11人が全員でサッカーできてるのが強み」

守備の要となるのが、3年生でキャプテンの松田海生選手。1年生から主力として大会に出場している松田選手は、準決勝でも相手のロングパスをヘディングでそのまま味方へのパスにつなげるなど、攻守にわたって活躍しました。常に、回りを見てリーダーシップを発揮するまるで、ピッチ上の”監督”です。

松田海生キャプテン「自分たちの強みは中盤でボールをしっかり回して攻撃的なサッカーでどんどん点を取りに行くこと」
もう一人、勝利の鍵を握るのがキーパーの酒井淳平選手。練習の時から人一倍、積極的に仲間に声掛けしチーム全体をコントロールしています。準決勝でも雨の中、最後まで声をかけ続け、全員の士気を高めていました。

酒井淳平選手「失点をしないことを意識して練習に臨んでいる。その中で声を出すことでチーム内で連携してプレーをすることを意識して練習している」

実はこの2人、中学時代から千葉県松戸市のクラブチームで一緒に活動していました。明正には他にもこのチーム出身者が多数います。
2人を始めとしたチーム全体での連携した守備や、試合終盤になっても衰えないハードワークが特徴の山形明正。決勝戦ではチャレンジャー精神で初の全国出場を目指します。

酒井淳平選手「決勝戦は自分たちの失点ゼロで前に点取ってもらって決勝に来たからこそは何が何でも勝って全国の切符を掴みたい」
松田海生キャプテン「明正高校は初めての決勝なので全員緊張すると思うが挑戦者の気持ちで羽黒に向かっていきたい」

高校サッカー選手権県大会決勝戦は、天童市のNDソフトスタジアム山形で21日午後0時5分キックオフです。試合の模様は、YBCテレビで実況中継するほか、TVerとスポーツブルでも生配信します。

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