阪神・中野選手(天童市出身)に独占インタビュー リーグ優勝・日本一・WBCを語る 「帰省したときの楽しみは・・・」
プロ野球・阪神の日本一、そしてWBC出場などことし、国内外で大活躍を見せたのが天童市出身の中野拓夢選手です。その中野選手がYBCの独占インタビューに応じ、山形への思いや来シーズンへの意気込みを語りました。さらに、取材では、普段は見られない素顔も垣間見せてくれました。
阪神タイガース 中野拓夢選手
「高校の同級生などからシーズン中に連絡をもらって、『山形でも盛り上がっている頑張れ』と山形の皆さんも応援してくれていることはずっと感じていた。」
3月には、侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボールクラシックに出場し世界一に。
そして阪神タイガースでのプロ3年目の今シーズンは全143試合全てに出場し、セ・リーグで「最多安打」のタイトルを獲得。
チームのリーグ優勝と日本一に主力として貢献しました。守備では、セカンドで自身初のゴールデングラブ賞に。名実ともに日本を代表する選手となりました。
中野選手
「内容の濃い1年間だった。自分の活躍によって野球に興味がなかった皆さんが応援してくれることはありがたい。もっと活躍して山形県の皆さんに良いニュースを届けたい」
父親の影響で物心ついた頃から阪神ファンだった中野選手。野球を始めたのは、小学2年生の時でした。
中学生になると、山形市の硬式野球チームに所属しました。中野選手を指導した矢萩さんは、当時の印象について…。
山形リトルシニア 矢萩博 総監督
「正直言って、入ってきた時は目立つ子でもなく、普通の当たり前の子。体が大きくなくて(練習についていけるか)大丈夫かなと。」
中学の頃は、周りと比べて身長が頭1つ分低かったという中野選手。しかし、当時から自分が活躍できる道を見通していました。
中野選手
「『大きい人に何が自分は勝てるのか』と考えていった。バッティングは体が小さくて打球が飛ばないということがあったので、守備を練習したりランニングをして、体力をつけることを重点的にやっていた。」
そして性格は、自他ともに認める「負けず嫌い」。打撃も守備も納得がいくまで練習を続けました。
矢萩総監督
「ミスすると何本でもノックを受けていた。気持ちの強さは図抜けている選手だった。」
中野選手
「山形リトルシニアで基礎を教えてもらう中で、野球が楽しかった。中学は、硬式ボールに慣れるという意味では、一番大事な期間だった。」
中野選手をプロに導く原点となったこのグラウンドで、後輩たちが練習に励んでいます。
矢萩総監督
「中学1年生から3年生は、体の大きい小さいで色んなハンデがある。『こういう野球選手になれる』とハンデがある選手たちに伝えている。それが一番うれしい。」
体が小さくて悩んでいる中学生にはこんなアドバイスも…
中野選手
「人には得意不得意がある。勝てないところを頑張っても追い越すことは難しい。他の人に勝てる部分を伸ばしていけば良い。」
充実したシーズンを終え、ことしの年末年始は山形に帰省する予定の中野選手。
楽しみにしているのが…
中野選手
「山形のラーメンが好きなのでラーメンをしっかり食べる。山形のラーメンは格別。」
来シーズンの目標は、「首位打者」と語ってくれた中野選手。新たにチームの選手会長にも就任し、来シーズンの更なる活躍が楽しみです。
中野選手
「自分が(選手会長に)なった年に成績が落ちたら、色々周りから言われることもあると思う。自分がチームを引っ張っていきながらタイガース初の連覇が出来るように頑張っていきたい。」「ことし1年間も温かいご声援ありがとうございました。もっともっと活躍して県民の皆さんに喜んでもらえるように頑張りたいと思うので来シーズンも山形から温かいご声援よろしくお願いします」