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「トップ目指し続ける最後の挑戦」山形に移住し世界で戦う 国スポジャンプ競技期待の選手

2024年2月16日 18:08
「トップ目指し続ける最後の挑戦」山形に移住し世界で戦う 国スポジャンプ競技期待の選手

国民スポーツ大会冬季大会で活躍が期待される山形県勢の注目選手を紹介します。国スポに出場するため山形に移住し、国内トップクラスの実力者に成長したジャンプ競技の内藤智文選手です。優勝が期待される内藤選手の思いを取材しました。

内藤智文選手「ジャンプ台やトレーニング場所が近くて良い環境でトレーニングさせてもらっている。非常に良い状態で国スポに向かえている」

東京都出身で県スポーツ協会に所属する内藤智文選手(30)。国際大会出場など世界の大舞台で経験を積んでいるジャンパーです。

内藤智文選手「浮かびながら進んでいく推進力。スキージャンプでしか味わえない言葉に表せない爽快感や高揚感を感じる」

内藤選手は大学卒業後、茨城県を拠点に競技生活を始めました。世界のトップ選手が集うワールドカップへの出場、そして2019年には国体で優勝を果たすなど社会人で頭角を現しました。
しかし、新型コロナのあおりを受けて支援先の企業から解雇を告げられます。アルバイトをしながら競技を続ける環境を探していたところ、おととし、国スポを控える県スポーツ協会から誘いを受けました。

内藤選手「年齢もあり、トップを目指し続ける最後の挑戦になるかなと」

上山市のトレーニング施設を拠点にしながら、国内各地のジャンプ大会を転戦し、練習に励んでいます。山形で再出発を切った内藤選手。しかし、当初は成績を残せず、本来の力が出せないでいました。転機となったのは、ジュニアチームの選手に技術指導をしていたとき…。

内藤選手「指導する中で色々アイデアが浮かんできてそれを試したり、混ぜたりした」

子どもたちに教える中で、自分自身のジャンプのフォームを一から見直すことを決断。助走や空中での姿勢、踏み切りのタイミングなど試行錯誤を重ねました。
その成果が実を結び、去年、選考会を勝ち抜いて日本代表に選ばれると、金メダリストの小林陵侑選手らとともに半年間ヨーロッパでの遠征を経験しました。そして、4年ぶりにワールドカップへの出場も果たしました。

内藤選手「人生で一番良い状態。世界で戦える状態までこの地で引き上げることができた。ジャンプ競技は優勝。しっかり準備してきた。頑張りたい。」

山形県勢は2014年の「山形樹氷国体」以来、スキー競技では個人種目の優勝を果たせていません。県勢悲願の個人種目優勝の最有力選手と期待が懸かる内藤選手。山形の地で飛躍を遂げたジャンプに注目です。

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