全国高校サッカー選手権 山梨県大会の決勝カードは? 11月2日に4強激突 第1シードは伝統校と対戦
■2度の全国選手権制覇 山梨学院
全国高校総体(インターハイ)県予選で優勝し、第1シードとなった山梨学院。県勢として唯一の全国選手権制覇を2度も成し遂げています。また、高円宮杯JFAU-18プリンスリーグ関東2部で戦っています。
県高校総体王者・日大明誠との準々決勝は後半20分、MF根岸真(3年)が右足で強烈なミドルシュートを放ち、先制しました。
根岸選手
「選手権の前からミドルシュートをとても練習していた。コースは甘かったが、思い切り打ててよかった」
勢いに乗った山梨学院は、終了間際にもFW小河原瑛太(3年)が追加点。2-0の完封勝利を収めた山梨学院イレブンには、仲間への思いがありました。
根岸選手
「山田逞斗主将がけがをし、手術からきょう帰ってきた。山田主将のためにも絶対に次につなげようと思い、勝ち切ることができてほっとしている。去年は準決勝という壁を突破できなかったので、今年はなんとしても勝ち、次につなげたい」
■県内最多優勝「伝統の緑」韮崎
県新人大会では準優勝し、選手権出場は県内最多34回を誇る伝統校・韮崎。準々決勝で第4シード・駿台甲府と激突しました。
韮崎は開始わずか4分、FW阿部将(3年)がキーパーをかわしてゴールに流し込み、先制に成功しました。
15分に同点に追いつかれますが、37分、MF中澤凱哉(3年)がロングスローを放り込むと、こぼれ球をMF田和優宏(2年)が豪快に蹴り込み、再びリードを奪いました。
後半は駿台甲府の猛攻にあいますが、堅守で無失点に。
すると38分、途中出場のMF米山佳吾(2年)がシュートを放ち、こぼれ球を同じく途中出場の末廣遥哉(3年)が詰め、勝負あり。3-1で制した「緑のイレブン」が、目標に掲げていた3年ぶりの準決勝進出を決めました。
岩田直紀主将
「JITリサイクルインクスタジアムで勝とうという目標を立てたので、行けてほっとしている。きょう以上の気迫と気持ちを見せて来週(準決勝で)勝ちたい」
■6年ぶり全国へ飛翔狙う 日本航空
6年ぶりの全国大会出場を狙う第3シード・日本航空。前回大会は準優勝に終わり、県高校総体とインターハイ県予選は3位に入り、着実に力をつけてきた強豪は、公立の実力校・甲府東と対戦しました。
日本航空は前半31分、ウイングバックに入ったDF布田将也(3年)がフリーキックを直接沈め、先制に成功しました。
布田選手
「思ったようなコースに行かなかったが、結果として入ってとてもうれしかった」
わずか2分後には、布田のクロスにFW小坂柊人(3年)が頭で合わせ、追加点。布田は1ゴール1アシストの活躍を見せ、日本航空が優位に立ちました。
後半25分にはMF古谷真澄(3年)のパスを受けたMF飯嶋勇人(3年)が巧みな切り返しから鮮やかにシュートを決め、リードは3点に。
終了間際、甲府東に1点を返されますが、日本航空が3-1で勝利。ベスト4に名乗りを挙げました。優勝旗を手にするためには、布田のキック精度は大きな武器となりそうです。
布田選手
「キックは自分でも武器だと思っているので、セットプレーのキックやクロスからの得点を増やして勝っていきたい。全国大会に行きたいという気持ちで3年間やってきた。みんなで全力で全国に向かって頑張っていく」
■進撃の虎 前回王者を撃破 東海大甲府
県高校総体で準優勝した東海大甲府。前回王者で第2シードの帝京第三と準々決勝で対戦しました。前回大会の準決勝と同じ顔合わせです。
東海大甲府は前半30分、FW水越成皇(3年)が強烈なミドルシュートを放ちますが、ネットは揺らせず。
両チームスコアレスで後半戦に入ると、帝京第三がボールを握る時間が続きますが、東海大甲府の主将・GK田川直樹(3年)が好セーブ。ゴールを許しません。
田川主将
「今年に入ってから帝京第三と何回も対戦しているが、勝てていなかった。選手権は絶対に勝ってやろうと全員で臨んだ」
前後半合わせて80分、さらに延長戦でも決着はつかず、勝負の行方はPK戦に突入。
東海大甲府はキッカー5人全員が成功し、ディフェンディングチャンピオンを撃破。前回大会の準決勝のリベンジも果たしました。黒と黄の縦縞のユニホームは、さらなる進撃を狙います。
田川主将
「新チームを立ち上げたときからずっと全国大会しか考えていない。ベスト4で留まらず、先輩たちを越えないといけない。きょう勝ったことに満足せず、準決勝・決勝を勝ち、全国へ行きたい」
準決勝は甲府市「JIT リサイクルインク スタジアム」で実施。決勝は11月9日に行われます。
■準決勝(11月2日)
午前10時30分 山梨学院-韮崎
午後1時30分 日本航空-東海大甲府