サッカーJ2・ヴァンフォーレ甲府は14日、ホームで首位のV・ファーレン長崎と対戦。前後半ともに終了間際に失点し、2-2（0-1、2-1）で引き分けました。

　長崎は連続不敗記録を22に伸ばしました。甲府はリーグ戦10試合勝利なし。ホームでは4月のザスパ群馬戦を最後に、今季いまだ1勝です。通算成績は6勝8分け10敗となり、勝ち点は26。順位は1つ下がり、16位です。

　甲府は8日前の前節から先発を4人変更。GKは3カ月ぶりに渋谷飛翔が先発。3バックの一角には、4日前の天皇杯3回戦のJ1・セレッソ大阪戦に続き、DF孫大河が入りました。右ウイングバックもC大阪戦に続き、大卒ルーキーのMF村上千歩が先発。リーグ戦初出場を果たしました。ワントップにはC大阪戦先制ゴールのFWピーター・ウタカが起用されました。

　前半は首位・長崎を相手にカウンターなどでチャンスを作りましたが、長崎の前半ラストプレーで自陣ペナルティーエリア内に進入を許し、先制されました。

　しかし後半2分、右サイドでボールを持った村上が利き足と逆の左足を振り抜くと、相手選手の頭に当たりながらもゴールネットを揺らし、同点に。村上はJ初出場で得点を記録しました。

　さらに13分、カウンターを仕掛けると、鳥海が右サイドに展開し、村上が左足でクロス。FWアダイウトンが飛び込んで折り返すと、ゴール前に詰めていたウタカが押し込み、逆転に成功しました。

　リーグ戦での甲府の複数得点は9試合ぶりです。

　ただ、アディショナルタイム8分台、ゴール前の混戦から失点し、再び同点に追いつかれました。

　残り14試合となり、J1昇格プレーオフ圏・6位との勝ち点差は12。J3降格圏・18位との勝ち点差はわずか3です。

　J2リーグは3週間の中断期間に突入。甲府の次節は8月3日に行われ、アウェーで群馬と対戦します。