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甲府・鳥海「声援が前を向かせてくれた」ACL決勝T進出誓う 山梨県

2023年11月30日 0:50
甲府・鳥海「声援が前を向かせてくれた」ACL決勝T進出誓う 山梨県
サッカーのヴァンフォーレ甲府は29日夜、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節、メルボルン・シティ(オーストラリア)戦を3-3のドローに持ち込み、グループ首位をキープ。試合後はDF関口正大主将、1点目を挙げたDF井上詩音選手、2点目を挙げたMF鳥海芳樹選手が報道陣の取材に応じました。

関口正大主将

「立ち上がりに失点してしまい、苦しい展開だった。(勝ち点)1取れたことはよかったが、これだけのファン、サポーターが来てくれた中で率直に申し訳ない気持ち。これだけ(試合の間隔が)空くのは今季なかったので、自分たちにどこか隙があったと思う。失点したが割り切って逆転までもっていき、そこまではよかったが、勝ち越した後にまた課題が出てしまった。J2最終節の山形戦もそうだが、自分たちがリードした中で勝ちきれないところは改善の余地がある。リードする展開まではもっていけているが、そこから自分たちがどうボールをつなぐか、ゲームマネージメントをもう一度確認する必要がある。きょう(決勝トーナメント進出を)決めて、これだけのファン、サポーターの皆さんと最高の瞬間を分かち合いたかったが、終わってしまったことは仕方ない。次に切り替えて(グループステージ)突破に向かってやっていきたい。フロントスタッフの方々が本当に頑張って集客してくださった。これだけほかの(クラブの)サポーターも含めて集まってくれたことは、スポーツの魅力、Jリーグの魅力につながる。これを甲府としても来季につなげて発展していけたらいい。(試合後に)三平和司選手が『次勝って(グループステージ)突破しよう』と声を掛けてくれたので、みんな落ち込むことなく、うまく次に切り替えられている印象。慌てることなく勝てるゲームをものにするようやっていきたい。きょうは(途中出場が多かった)鳥海芳樹選手がスタメンで出て、サブの宮崎純真選手がゴールを決めた。誰が出ても結果を残せるチームは強い。ことしはそういうメンバーがそろっているし、それをチョイスする監督がいるのは強み。ここに来ていない選手も含め、日ごろの練習の成果。相手に勝ち点3を取られなかったことは、確実に次につながる。可能性がある限り突破に向かってやっていくだけ」


井上詩音選手

「(得点シーンは)三浦颯太選手は推進力があるので、縦に突破してクロスを上げてくれると思った。相手の状況を見ることができ、全員下がり、自分の目の前にスペースが空いた。ここで止まればボールが来ると思い、案の定、いいボールを上げてくれた。しっかり強いヘディングをすることができてよかった。(得点は)すごくうれしかったが、まだ同点だったので、切り替えてすぐにもう1点取りに行こうという気持ちになった。(2点目のアシストシーンについては)センターバックの背後のスペースは結構狙い目だった。最初はうまく通らず弾かれていたが、3本目でしっかり背後をとることができた。鳥海選手のシュートがすごく上手かった。今季初アシストだったのですごくうれしかった。(守備では)外国人は体が強い選手が多いが、僕も体の強さを武器にしているので、そこで負けていたらいけない。空中戦やインターセプトで基本的にやられることはなかった。練習でやっていることが全て試合に出ると思っている。日々の練習から手を抜かず、ブリーラムに勝つことだけを考えて練習していきたい。(ホームゲームの)第1戦、第2戦、第3戦と観客の数が増えているのは選手にも伝わっているし、声援がすごく力になり、うれしかった。これをつなげるためにもグループステージは絶対に突破しないといけない。自分たちには突破する力があると思っている。そのために守備は(失点)ゼロに抑えないといけないし、チームとしても得点を積み重ねていくことが大事な試合になる。僕の得点でチームを勝たせられるように頑張る」

鳥海芳樹選手

「多くのチャンスがあった試合。勝てなかったことが悔しい。しっかり(試合に)入ろうという中での失点で、少し落ち込む部分もあったが、本当にサポーターが後押ししてくれて、その声援が僕たちに前を向かせてくれたので最低限の引き分けに持ち込めた。(得点シーンについては)前日練習で芝は(ボールが)止まりやすい印象があった。(井上選手が)本当にいい位置に落としてくれたので、いい感じでシュートまで持ち込めた。最初にバウンドしたときはGKが出てきそうだったが出てこられず、DFとGKの声の掛け合いもミスしていた。その隙を突こうと思い、相手が足を出してくるのが見えたので、とりあえず相手より先に触ろうとしたら、ああいうジャンピングシュートになった。(シュートコースは)キーパーの上しかないと思い、うまく超えられてよかった。打った瞬間に力加減で入ると思った。失点はもったいないミスが重なった。得点はもっともっと取れるチャンスがあった。そこを突き詰めて、次は圧勝できるようにいい準備をしたい。(ACLは)海外でどれだけチームや自分が通用するかワクワクしていたが、今順位を見るとすごく手応えはある。これをいい経験で終わらせるのではなく、結果でサポーターや山梨から応援してくれる人に応えられるよう、次は絶対に勝ちたい。(15,877人の観衆は)やみつきになるし、もう一回この中でやりたいと思った。後半負けているときにコーナーキックになると声量が大きくなるのが分かった。本当に素晴らしい応援に感謝したい。今いい感覚でゴールが取れている。次もゴール前に入っていく回数を増やして、得点でチームの勝利に貢献してグループステージを突破できたらいい」

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