サッカーJ2・ヴァンフォーレ甲府の2024シーズンのチーム編成が10日までにほぼ固まりました。昨季の主力が多数退団する一方、チーム得点トップのFWピーター・ウタカ選手や、昨季途中から主将を務めたDF関口正大選手らが残留。攻撃的な位置にはJ1で実績を残す外国籍選手らが加入しました。

昨季J2でいずれもチーム最多の40試合出場、12得点を記録したウタカ選手は10日に契約更新を発表。クラブを通じ、「私たちはJ1昇格のために必死に戦い、サポーターの皆さんが興奮するような、ゴールと良いディフェンスのサッカーをお見せします。皆さんにはいつも感謝しています」とコメントしました。

新戦力としては、J1ジュビロ磐田を契約満了となったFWファビアン・ゴンザレス選手や、J1・FC東京を契約満了となったMFアダイウトン選手らを獲得。ゴンザレス選手は昨季までの3シーズンでJ1・J2通算52試合出場、10得点をマーク。アダイウトン選手は2015シーズンから磐田、2020シーズンからFC東京でプレーし、J1・J2通算273試合出場、71得点。いずれもJリーグで十分な実績を残しています。このほかにも新たな戦力補強を進めている模様です。

一方、日本代表に選ばれたDF三浦颯太選手（23）はJ1川崎フロンターレへ、攻撃の主軸を担った長谷川元希選手（25）はJ1アルビレックス新潟へ、大卒新人ながらセンターバックに定着したDF井上詩音選手（23）はJ1名古屋グランパスに、それぞれ完全移籍。期限付き移籍していた主力の多くも、移籍期間満了となりました。昨季J2で30試合に出場したDFエドゥアルド・マンシャ（28）らは去就がまだ発表されていません。チーム編成は進行中ですが、AFCチャンピオンズリーグ（ACL）ノックアウトステージが約1か月後に迫るチームの顔ぶれは、昨季から大きく変わります。

クラブは13日に新体制発表記者会見を開催。チーム全体練習は翌14日に始まり、15日から静岡市で1次キャンプに入ります。J2開幕前の2月15日にはノックアウトステージのラウンド16（1回戦）第1戦が、21日には第2戦が行われるため、チーム作りは急ピッチで進められます。

2024シーズンの編成
（10日時点、選手の年齢、前所属など）
【GK】
河田晃兵（36）
渋谷飛翔（28）
山内康太（24）
【DF】
山本英臣（43）
神谷凱士（26）※川崎から完全移籍
関口正大（25）
野澤陸（25）
孫大河（24）※加入・鳥栖
井上樹（22）※加入・明治大
大和優槻（20）
【MF】
武富孝介（33）
佐藤和弘（33）
アダイウトン（33）※加入・FC東京
三沢直人（28）※加入・京都
荒木翔（28）
小林岩魚（27）
鳥海芳樹（25）
林田滉也（24）
木村卓斗（23）※加入・横浜FM
遠藤光（23）
中山陸（22）
【FW】
ピーター ウタカ（39）
三平和司（35）
ファビアン ゴンザレス（31）※加入・磐田
飯島陸（24）
宮崎純真（23）
水野颯太（23）
村上千歩（22）※加入・専修大
内藤大和（19）
※2025シーズン加入内定のDF一瀬大寿選手（21歳、山梨学院大）は昨季、JFA･Jリーグ特別指定選手として登録