国内有数の地熱資源を生かして 木地山地熱発電所の起工式 ベースロード電源として期待
湯沢市皆瀬の栗駒国定公園内に建設が計画されている、木地山地熱発電所の起工式が18日、行われました。
国内有数の地熱資源を活用し、昼夜を問わず年間を通して安定した電力を供給する、いわゆるベースロード電源になると期待されています。
湯沢市皆瀬の栗駒国定公園内に地熱発電所を建設するのは、再生可能エネルギーの事業を手掛ける、東北電力のグループ会社、東北自然エネルギーです。
工事の開始を前に、関係者が集まり、起工式が行われました。
湯沢市の南東部、泥湯温泉と小安峡温泉の間に位置する、標高540メートルほどの場所に建設される木地山地熱発電所は、延べ床面積約2000平方メートルで、鉄骨造りの2階建てです。
年間の発電量は10万メガワットアワーほどで、一般家庭約3万2000世帯分の電力供給を見込んでいます。
地熱発電は、地下深くに掘った井戸からマグマで熱せられた高温の蒸気を取り出して、電力を生み出します。
季節や天候に左右されず、また昼夜を問わずに年間を通して安定した電力を供給できる、いわゆるベースロード電源になる再生可能エネルギーの一つとして期待されています。
下鳥順文 社長
「地下に眠る豊富な純国産の熱エネルギーを使うと。そして地元のみなさんを中心に電気を安定供給できるという意味で、地熱発電の開発というのは、日本のエネルギー政策においても非常に重要なものだというふうに認識しております」
温泉地が多く、国内有数の地熱資源に恵まれた秋田県。
県内で7か所目となる木地山地熱発電所の営業運転開始は、5年後の2029年11月の予定です。