若狭に春を告げる「お水送り」の松明(たいまつ)準備 伝統文化守り次の世代へ
掘り起こした竹を運ぶ児童=8日午前8時半すぎ、小浜市神宮寺
小浜市の伝統行事「お水送り」に向けて8日、住民とともに児童が大松明(おおたいまつ)用の竹の掘り起こしを手伝い、伝統行事への理解を深めました。
8日は小浜市の神宮寺にある竹林で、小浜美郷小学校の6年生23人が竹の掘り起こしを手伝いました。
児童たちは、うのせ講・お水送り保存会や神宮寺壮年会のメンバーから教わりながら、まっすぐ伸びた長さ7メートルあまりの竹をツルハシで、根から掘り起こしていきました。
竹はお水送りの当日に松明行列の大松明で使うもので、あわせて5本を運び出しました。
また、児童は中松明や結界などに使うひと回り短い竹も運び出し、昔ながらの手作業を通して、伝統行事を守ってきた先人たちの苦労を感じ取っていました。
お水送りは来年3月2日に営まれ、児童たちは神宮寺から遠敷川上流の鵜の瀬まで1.8キロの道のりを松明を担いで歩きます。
最終更新日:2024年12月8日 19:00