【パリ五輪】レスリング代表・石黒隼士選手 東京出身も福井と意外なつながり 先祖は福井市内の建設会社の創業者
後半戦に入ったパリオリンピック、日本勢のメダルラッシュで盛り上がっています。県勢も活躍していますが、きょうは意外な縁で福井とつながっているオリンピアンを特集します。
数々のメダリストを輩出してきた自衛隊体育学校。レスリングのフリースタイル86キロ級で、自身初のオリンピック出場を決めたのが石黒隼士(はやと)選手(24)です。
■石黒隼士選手
「約20年間レスリングしてきて、作り上げてきた石黒隼士のレスリングを出したいなと思ってます」
この石黒選手。福井と意外なつながりが。
4代前の先祖が、福井市に本社を置く石黒建設グループの創業者で、本社前には活躍を期待する横断幕も掲げられています。
■石黒隼士選手
「いろんな方が動いてくださって、石黒建設の方もバックアップしてくださって。つながりの大切さというか。少しでも結果で恩返しできたらいいかなと思います」
石黒選手を指導するのは、ロンドンオリンピック(フリースタイル55Kg級)の銅メダリスト湯元進一コーチです。
■湯元進一コーチ
「世界で見ると、(フリースタイル)86キロ級は層の厚い階級で、確かに(メダル獲得は)困難なんですけど、彼の実力を見る限り、間違いなく世界で3番以内に入る選手なので、期待していいと思います」
今年6月の国際大会でも銅メダルを獲得するなど、波に乗っている石黒選手。持ち前のスピードで勝利を目指します。
■石黒隼士選手
「やっぱり小さい頃からの夢であるオリンピックの舞台で、一番高い舞台で君が代を聞きたい。自分のレスリングを出して、優勝して帰ってきます。応援よろしくお願いします」
石黒選手は都内のナショナルトレーニングセンターで最終調整し、日本時間8月8日の1回戦に臨みます。
ところで、福井県には国体の際に一度来たことがあるそうで、その時泊まった旅館で食べた食事がおいしくて感動したエピソードを紹介してくれました。パリ大会を笑顔で終え、福井にもぜひメダルを持って感謝を伝えに行きたいと話してくれました。