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彼女の作るスイーツが多くの人を笑顔にするかも 女子大学生が県内の店舗で販売のスイーツ考案【徳島】

2024年11月27日 21:05
彼女の作るスイーツが多くの人を笑顔にするかも 女子大学生が県内の店舗で販売のスイーツ考案【徳島】
自分が考えた商品がお店に並ぶというのは、モノ作りを志す人にとっては夢のような話ではないでしょうか。

そんな夢のような話を実現した女子大学生を取材しました。

彼女が考案したのは、子どもたちも大好きな甘ーいスイーツです。



徳島県の四国大学女子バレーボール部は11月の全日本インカレに出場する強豪チームで、2年生の中澤瑞樹さんは中心選手の一人でもあります。

彼女が所属するのは生活科学部健康栄養学科、調理などの実習も行いながら、医療や食品関係、スポーツなど、食や栄養に関する様々な分野で活躍する人材を育成しています。

取材した日は、実習の一環としてロールケーキ作りに挑戦中でした。

焼きあがった生地に生クリームを塗ったあと、生地が破れないように慎重に巻いていきます。

巻いたロールケーキをカットし、フルーツと一緒にお皿に盛り付けたら完成です。

盛り付けは中澤さんのアイデアです。

教授の採点では盛り付けはあと一歩だったようです、しかし肝心のお味は。

教授からは「甘さが優しくて上品」と高評価、そして中澤さんの自己採点も「味90点」。

中澤さんは2024年6月、大学が起業や創業を考える学生への支援事業として行っている「学生×開発プロジェクト」に「スイーツを開発したい」と自ら志願し、徳島県内のお菓子メーカーとコラボして新たなスイーツを開発することになりました。

(四国大学 中澤瑞樹さん(2年))
「大学2年生になるタイミングで将来の不安があって、就職どうしようとかを考えて行動した方が自分のためにもいいかなって思ったのがきっかけ。もともと食べることと作ること両方好きで、お菓子も大好きなので、将来はお菓子の会社に就職したいなと思ってて、それでスイーツ開発をしました」

その後、メーカーから「片手で持って歩きながら食べられる観光客向けの『ワンハンド洋菓子』を考えてほしい」との依頼を受けた中澤さん。

学業と部活動の忙しい時間の合間を縫って、締め切りまでに7つのスイーツ案を提出し、2つが商品化されることになりました。

(四国大学 中澤瑞樹さん(2年))
「今回(商品化が)実現したのは、『鳴門金時のケーキ』と『たぬきのおやすみケーキ』がもともとの案で、この2つが採用されました。県内食材というか、有名な食材を使って、観光客の方にも目を引いて買ってもらえる食材を使おうかなって思って」

発売日は12月2日に決まりました。

11月22日、この日はメーカーを訪れ、味や見た目など販売する商品の最終確認を兼ねた打ち合わせです。

「森のおひるねシフォン」はシフォンケーキを布団に見立て、クマとウサギの昼寝をイメージ。中には和三盆を使用したクリームが入っていて、クマはチョコクリーム、ウサギはいちご風味のクリームで仕上げています。

もう一つは「なると金時畑のふわふわシフォンケーキ」、シフォン生地の上に乗せた鳴門金時のスイートポテトとチョコクランチで芋畑をイメージ、一口食べるとクリームの甘さが口いっぱいに広がります。

(ハレルヤ パティシエ 酒井桃子さん)
「(鳴門金時は)見た目も可愛いし、鳴門金時がお芋の畑にいるっていうところもおもしろいなって思ったので、鳴門金時は絶対に商品化したいなって思った。『おひるねケーキ』は、お子様にも喜ばれるかなっていうので、なかなかないアイデアだったので」

(四国大学 中澤瑞樹さん(2年))
「(スイーツ開発を)やらせてもらって、自分の力になったかなってすごい感じてて。今までやりたいけど行動には移せてないっていう部分がけっこう自分の中にあって。今回はそれを思い切って行動にできたかなっていうので、力になったかなって思います」

スイーツ開発という初めての挑戦を通して、大きな一歩を踏み出した中澤さん。

約5か月かけて完成したケーキが、もうすぐショーケースの中に並びます。

(四国大学 中澤瑞樹さん(2年))
「なんか変な感じですね。嬉しい気持ちと、本当に売れるかなあっていう感じ。売れたらいいなあとは思うんですけどね」

中澤さんの将来の目標は、自分のお店を持つこと。

彼女の作るスイーツが多くの人を笑顔にする日は、そう遠くないのかもしれません。



中澤さんが開発した2種類のケーキは、12月2日からハレルヤの松茂本店、イオンモール徳島店、クレメントプラザ店、ゆめタウン徳島店の4店舗で数量限定で販売されます。

なくなり次第終了ということですので、気になった方は早めに訪れてみてください。
最終更新日:2024年11月27日 22:37

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