【衆院選】全国的に自民が大幅に議席を減らす中で熊本は全選挙区を独占
27日に投開票された衆議院議員選挙。熊本県内では、4つの小選挙区全ての議席を自民党が独占しました。一方、全国的に見ますと、自民党は目標として掲げていた過半数の獲得はならず、大きく議席を減らしました。
28日朝、街頭に立っていたのは、自民党公認として初めて当選した西野太亮氏(熊本2区)。2期目に向けた意欲を示しました。
■2回目の当選 自民党・西野太亮氏
「皆様から一票を託していただいた、議席をお預かりした、そのことへの責任感が強くある。そういう思いです」
こちらは、元防衛相で、6回目の当選を果たした木原稔氏(熊本1区)。“政治とカネ”の問題を受けて、自民党が大敗した選挙結果を重く受け止めていました。
■6回目の当選 自民党・木原稔氏
「全体の議席の状況が気になって、きょうが一番寝不足だと思います。何がこういう結果をもたらしたのか真摯にとらえ、改善をしていかなきゃいけないと思っています」
(27日・当選者喜びの声)
■熊本1区 6回目の当選 自民党・木原稔氏
「もう一度、多くの国民から信頼を得る。そのような政党に生まれ変わる。そのことを先頭に立って頑張っていきたい」
■熊本2区 2回目の当選 自民党・西野太亮氏
「時には大胆に勝負できる度胸のある政治家になっていきたい。ふるさと熊本、持続的可能な発展を目指して日々精進を重ねていきたい」
■熊本3区 8回目の当選 自民党・坂本哲志氏
「(国対委員長として)難しい政治になるだろうと思っている。皆さまの期待に応えられるように全力で走ってまいります」
■熊本4区 9回目の当選 自民党・金子恭之氏
「しっかりと我々が先頭に立って政治改革を成し遂げ、国民の信頼を取り戻し、素晴らしい政策予算を講じてまいりたい」
全国的な自民党への逆風の中、手堅い組織戦を展開し、熊本県内4つの小選挙区のすべての議席を自民党が独占しました。
また、熊本県関係では、比例代表九州ブロックで公明党の前職・吉田宣弘氏が当選しました。
衆院選全体では、自民党は191議席、公明党が24議席で合わせて215議席。過半数の233議席を下回りました。一方、立憲民主党は選挙前の98議席から大幅に増やし148議席でした。
今回の衆院選の結果について、県内の各政党の反応は。
■自民党県連 前川收会長
「原因はやはり、不記載の問題を含めた政治と金の問題が非常に争点化されようとしてきたということであり、まずはそこをしっかり反省した上で、 もう一回頑張っていくことになっていく」
■公明党県本部 城下広作代表
「大変厳しい結果だと受け止めています。現実的に言うと、議席を落としたわけですから、来年は参議院選挙があります、このまま我々がある意味では体たらくで落ちていくということだけは避けていかなければいけません」
■立憲民主党県連 鎌田聡代表
「中々厳しい結果だと思っている。県内全てで保守の岩盤が強いところに加えての相手候補の実績、そこを打ち崩していくのはきつかった」
投票率は52.06%で、前回から4.34ポイント下回り、戦後2番目の低さとなりました。
■倉本彩アナウンサー
「今回の衆院選で、有権者は何を求めたのでしょうか」
■30代女性
「それぞれの政策を見ました」
Q重視した政策は?
「今、子どもがいるので、子育てについては中心に考えたりもしました。税金も気になるところだったので」
■40代男性
「若者世代をもうちょっと考えてもらえるような政策を期待しています」
■40代男性
「防衛にも期待している」
■50代女性
「消費税とか物価高とか。主食のお米とか油や、最近はコーヒーやチョコレートも(価格が)上がってきていますし、嗜好品とか何も買えなくなってくる、給料は上がらないってなると」
■50代女性
Q投票率について
「もうちょっと皆さん行ってほしいと思います。息子が今年から18歳になったので、投票権があったので連れて行ったんですけど」
■18歳男性(初めて投票)
「緊張しましたね。消費税のこととか、物価高のことを求めたい」