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【能登半島地震】熊本市職員が状況報告 熊本地震の経験からキャンピングカー活用

2024年1月26日 18:29
【能登半島地震】熊本市職員が状況報告 熊本地震の経験からキャンピングカー活用
能登半島地震で住民避難の支援に派遣されていた熊本市の職員が被災地から戻り26日、現状や課題について大西市長に報告しました。

大西一史市長に活動内容を報告したのは、石川県珠洲市や能登町、金沢市に派遣された熊本市の職員11人です。その中の1人、健康づくり推進課の和田光司さん。珠洲市で避難所にいる人に希望を聞き取り、ホテルや旅館などの2次避難所や、介護など配慮が必要な人のための1.5次避難所に移動する支援活動を行いました。

和田さんは、テレビを見る環境が整っておらず、2次避難所の存在が知られていないこと、当日まで行き先が分からなかったりすることから移動を決断する人が少ないことなどが課題だと話しました。

また、珠洲市では熊本市の職員の働きかけでキャンピングカーが派遣されました。
■NNN取材団 保坂和秀記者
「職員の皆さんが宿泊するキャンピングカーの中には、3人が泊まれるように2段ベッドなどが配置されています」

熊本地震で全国の自治体から職員が応援に駆け付けた際に、宿泊場所の確保が問題となった経験を生かしたアイデアです。

■熊本市健康づくり推進課 和田光司さん
「暖かいキャンピングカーの中でしっかり寝ることができた。被災地での支援活動にも気力体力が必要なので、しっかり休養がとれてありがたいという声をいただいた」

熊本市はこれまでに合わせて123人の職員が被災地での支援活動を行っていて、大西市長は、「これからも現地のニーズに合わせた職員派遣を続けていきたい」としています。