イタイイタイ病患者 新たな認定なし 富山県公害健康被害認定審査会
富山県は4日、イタイイタイ病の患者かどうかを調べる公害健康被害認定審査会を開きましたが、新たな患者の認定はありませんでした。
富山市で開かれた審査会には、委員の医師13人が出席し、去年「要観察者相当」と判定した富山市の90代の女性1人を、引き続き「要観察者相当」とし、新たな患者の認定はありませんでした。
女性は、精密健診でイタイイタイ病と認定するのに必要な4つの条件のうち、尿細管障害など3つが該当しましたが、2023年と同じく、骨粗しょう症をともなう骨軟化症の症状を満たすまでには至らないとされました。
現在、イタイイタイ病の認定患者は201人、要観察者は345人となっています。