来年3月に石川県内全線開業となる北陸新幹線 JRがダイヤ改正を発表 新たな停車駅の小松と加賀温泉で高まる期待
来年3月16日に石川県内全線開業を迎える北陸新幹線のダイヤが15日、発表されました。
観光面やビジネス面を考慮した発着時刻となっています。
15日午後、JRが開いた会見。
JR会見「今回、開業初年度のダイヤ改正日と、運行計画の詳細が固まりましたので、お知らせをさせていただきます」
来年3月に金沢以西、福井県の敦賀まで延伸する北陸新幹線。
まず、東京、敦賀間を結ぶ速達タイプの「かがやき」9往復のうち、新たに福井、敦賀のみに停車するのは5往復。残りの4往復のうち、2往復は「加賀温泉」と「芦原温泉」「福井」に停車します。
東京から加賀温泉への到着は12時9分と13時5分の2回。
加賀温泉から東京への出発時刻は8時49分と15時39分となっています。
JR会見「地元の皆さまのニーズとしては、ビジネスもあるし、もちろん温泉なので、観光客にもいい時間帯にしてほしい、そんなニーズが両方のニーズがあるようなところでございまして」
「(朝の東京着は)昼前にはなってしまいますけども、ビジネスにご利用いただきやすいんではないかなと思いますし」「チェックアウトしたあとに観光されて、お帰りいただくための列車設定としております」
そして、残りの2往復は「小松」と「福井」「越前たけふ」に停車します。
東京から小松への到着は8時56分と22時36分の2回。
小松から東京への出発時刻は6時49分と20時50分となっています。
JR会見「(午前中の)東京着が9時32分でございますので、10時からの会議にも間に合うというような、そんなところを意識しておりますし、逆にお帰りのところはですね、東京を19時56分に発車をするということでビジネスのあとの懇親も含めてご利用いただきやすい時間に設定できているのではないかなと思います」
「かがやき」の東京からの最速の所要時間は小松が18分、加賀温泉が24分短縮。
また、各駅停車の「はくたか」は東京・敦賀間を1日5往復します。
一方、敦賀、大阪間の「サンダーバード」、敦賀、名古屋・米原間の「しらさぎ」については乗客のニーズや混乱を防ぐため、これまでの自由席を全席、指定席に変更するとしています。
こうしたなか、新たに開業する小松駅周辺では。
神奈川からのビジネス客「9時小松着だとその後すぐに移動して、大体出張で会議が10時スタートが多いので、そういう意味ではリーズナブルだと思います」
コマツナインのカフェ店員「小松は出張で、仕事で来る方が多いと思うので、仕事の合間でしたり、デスクワークとかもこちらでしていただけたらなと思います」
小松市の宮橋勝栄市長は、開業が迫ってきたことを実感しているとし、準備をしっかり進めたいと話しました。
宮橋市長「一番行き来するためにみなさん速達で欲しい時間帯に設定していただいたことは非常にありがたいと思っています」
「新幹線を利用した通勤・通学、こういった補助合わせてですね、新しいライフスタイルが小松で実現できるように取り組んでいきたいと思っています」
そして、もう1つの新駅となる加賀温泉駅周辺でも。
地元の人「楽になるね。今までは金沢まで行ってそこから乗り換えていたからね」
タクシー運転手「どうしても旅館のお客さんとかって昼ですね、ここに来るのって」「(東京との直通が)午後に集中するのがいいかなというのはありますけどね」
東京からの直通便は、加賀温泉駅では昼から夕方に停車します。
山代温泉観光協会 和田守弘 会長「観光のお客様を意識したダイヤ編成で、入込の時間帯にかぶってくるところもありますので、お客様にとって、東京から直通で来れる利便性ははかりしれない大きな効果あると感じております」
そして、かがやきが「加賀温泉」と「芦原温泉」に停車することについては。
山代温泉観光協会 和田守弘 会長「温泉を非常に意識したかがやきということになりますので、相乗効果もあった非常に連携もできてお互いウインウインでなればいいなと感じております」
ダイヤが発表され、開業ムードが広がる県内。
各地で期待が高まっています。