最後のホームルームであふれた思い “旅立ちの日” 県内のほとんどの公立高校で卒業式《長崎》
旅立ちの季節です。県内のほとんどの公立高校で卒業式が行われました。
県立長崎東高校では、5年ぶりに在校生も出席。保護者の参加制限もない中での式となりました。
263人が門出の日を迎えた県立長崎東高校。
去年までは、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小していましたが、5年ぶりに在校生も参加。
出席する保護者も去年は2人までとしていましたが、今年は制限をなくしました。
式では、立木 貴文校長が「長崎東で培ってきた学び方や、他者との関わり方などを活用しながら、常に学び続けてほしい」と、はなむけの言葉を贈りました。
(卒業生代表 溝口 理子さん)
「私たちは、集団で活動する機会を一度奪われたことで、改めて人とつながることの温かさを知り、新しい方法でつながりを求めてきた。そのような高校生活を過ごしてきた私たちだったからこそ、ここぞという大事な場面で、強固なチームワークを発揮することができた」
入学当初は厳しい感染対策が求められ、制限の多い中で高校生活を過ごしてきた卒業生たち。
最後のホームルームでは苦しいことも多かった3年間を、ともに乗り越えてきたクラスメートたちと振り返りました。
(卒業生)
「昼休みも、笑い声や話し声が絶えなくているだけで、幸せな空間だった」
(卒業生)
「お互い励まし合ったりして、本当にいい人たちだなと思って励まされてきた」
両親には、手紙も渡して感謝を伝えました。
(卒業生)
「ママとパパは、往復3時間かかる学校を選んでとても大変だったと思うけど、一番に応援してくれたおかげで、こんなにすてきな友達に出会うことができた」
(卒業生)
「きのうの最後の弁当のときに『いつも残さず食べてくれてありがとう』と手紙をもらって、愛されているんだなと思った。本当にありがとう」
県内の公立高校では、この春、あわせて7288人が学び舎を巣立ち、新たな一歩を踏み出します。